ミラーレス一眼カメラは、レンズを交換しながら高画質な撮影を楽しめるのが最大の魅力です。目の前の風景を広く撮ったり、ノイズを抑えて夜景をキレイに撮ったり、大きな背景ボケが印象的な人物写真を撮ったりと、スマートフォンとはひと味違う多彩な撮影が可能です。1台あれば、卒業式・入学式、運動会、家族や友人との旅行、何気ない日常など、あらゆるシーンで活躍し、生活を彩ってくれることでしょう。
本特集では、「初心者向け」「中級者向け」「上級者向け」の3つに分けて、ミラーレス一眼カメラの人気モデルを厳選してご紹介。価格.comの人気売れ筋ランキングや中古品の情報も掲載しますので、ぜひ製品選びの参考にしてください。
初心者向けから上級者向けまでミラーレス一眼カメラ20機種をピックアップ
※本記事中の価格表記は2024年6月28日時点での価格.com最安価格(税込)を参考にしています。
※連写速度はAF追従時のスペックを表記しています。
ミラーレス一眼カメラとは?
最初に、初めて一眼カメラを購入する人に向けて、ミラーレス一眼カメラの基礎知識を解説します。
一眼カメラの主流は“ミラーレス”
レンズ交換ができるカメラというと「一眼レフ」を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、最近は、一眼レフとは異なる構造を採用した「ミラーレス一眼」が一眼カメラの主流です。価格.com「デジタル一眼カメラ」カテゴリーの売れ筋ランキングを見ると、ミラーレス一眼がトップ20を占めています。
価格.com「デジタル一眼カメラ」カテゴリーの売れ筋ランキング(2024年6月28日時点)。ミラーレス一眼がずらりと並んでいます
国内のカメラメーカーは、リコーイメージングを除いて、ミラーレス一眼を一眼カメラの主力製品に位置づけています。初めて一眼カメラを購入するなら、豊富なラインアップが用意されているミラーレス一眼を選ぶのがおすすめです。
一眼レフからミラー構造を省略し、小型・軽量化と高性能化を両立
ミラーレス一眼カメラは、一眼レフの内部構造(ミラー構造と光学ファインダー)をなくすことで、小型・軽量化と高性能化を両立しているのが特徴です。一眼レフのミラー構造を持たないため、“ミラーレス”という名称が付けられているわけです。
一眼レフは、フィルムカメラ時代から続く伝統的な一眼カメラ。カメラ内部にミラー構造と光学ファインダーを搭載し、レンズからの光をレフ(鏡)で反射させて、ペンタプリズム(ペンタミラー)を経由し、光学ファインダーに届ける仕組みです。レンズ越しにリアルタイムの景色を見ながら撮影できるのが特徴です。ミラーレス一眼は、そんな一眼レフからミラー構造と光学ファインダーを省略した仕組みを採用しています
ミラーレス一眼は内部構造がシンプルなため、一眼レフよりも小型・軽量で持ち運びやすいです。使い勝手では、背面モニターや電子ビューファインダー(EVF)に表示されるライブビュー映像を見ながら撮影するのも特徴。ライブビュー映像には色や明るさが反映されるので仕上がりをイメージしやすく、初心者にとって使いやすいカメラと言えます。
ミラーレス一眼カメラは、色や明るさが反映されたライブビュー映像を見ながら撮影できるのが使いやすいです。ほとんどのモデルがタッチ操作に対応していて、モニター上でピントを合わせたい位置をタッチして撮ることができます
ミラーレス一眼カメラの選び方 3つのポイント
続いて、ミラーレス一眼カメラを選ぶうえで押さえておきたい3つのポイントを解説します。
ポイント1 使い勝手を左右する背面モニター
ミラーレス一眼カメラの使い勝手に大きく影響するのが、ライブビュー映像を映す背面モニターです。最新のミラーレス一眼は、ほぼすべてのモデルが「バリアングル方式」もしくは「チルト方式」のどちらかの可動式モニターを採用しています。
■バリアングル方式
背面モニターをカメラの左側に開いて上下方向に回転できる方式
メリット:可動範囲が広い、自分撮りが可能、縦位置でも使いやすい
デメリット:2段階の操作が必要、モニターが光軸からズレる
左側に開いて上下方向に回転できるバリアングル方式(カメラはソニー「VLOGCAM ZV-E10」)
バリアングル方式は、モニターを開いた状態で上下方向に回転できるので、モニターの可動範囲が広いのが特徴です。
アングルの自由度が高く、地面すれすれのローポジションから頭の真上で撮るようなハイポジションまで、モニターを見やすい角度に調整しやすいほか、モニターをくるっと回転して自分撮り(セルフィ―)をすることも可能。左右方向の角度も調整できるので、縦位置でもハイポジション・ローポジションに対応できるのもメリットです。
デメリットは、モニター横に開く→モニターの角度を調整する、という2段階の操作が必要なこと。モニターを閉じた状態からだとシャッターボタンを押すまでに少し時間がかかるため、撮りたいと思った瞬間にすぐに対応しにくいところがあります。
■チルト方式
背面モニターを引き出すように操作して上下方向に動かせる方式
メリット:素早く角度を調整できる、光軸からズレない
デメリット:可動範囲が狭い
モニターを引き出すように操作して上下方向に動かせるチルト液晶(カメラはOMデジタルソリューションズ「PEN E-P7」)
チルト方式は、背面モニターを引き出すように操作して上下方向に動かせるのが特徴です。
モニターを閉じた状態からワンアクションで操作でき、モニターの角度を素早く調整できます。レンズの光軸上でモニターを動かせるのも使いやすいところで、撮影者の視線と光軸にズレがなく(少なく)、特に被写体に正対して撮る場合に構図を追い込みやすいです。
デメリットは可動範囲が狭いこと。自分撮り対応のモデルは上方向もしくは下方向に約180度動かせるものがありますが、多くのモデルは可動範囲が上方向約90度/下方向約45度程度までに制限されています。3軸チルト式を除いて、縦位置では角度を調整できないのもバリアングル液晶と異なる点です。
バリアングル液晶とチルト液晶のどちらかがすぐれているということはないので、使いやすいと思うほうを選ぶといいでしょう。一般的には、バリアングル液晶は動画撮影で、チルト液晶は静止画撮影で使いやすい方式と言われています。
ポイント2 EVFがあれば写真機らしい撮り方が楽しめる
ミラーレス一眼を選ぶ際は、電子ビューファインダー(EVF)の有無もチェックしておきましょう。
EVFは、「ファインダーを覗いてシャッターを切る」という写真機らしい楽しみ方ができるのが何よりのメリット。EVFがあれば、明るい屋外でモニターが見にくいときでも被写体をしっかりと確認できます。
動画撮影がメインの用途ならEVFはなくていいですが、写真撮影がメインの場合は、やはりEVFがあったほうが何かと便利です。
明るい屋外で撮影する際に便利なEVF(カメラはニコン「Z fc」)
ひとつ注意しておきたいのは、エントリー向けのミラーレス一眼カメラで、あえてEVFを省略しているものがあること。EVFを搭載しないことでボディを小型・軽量化でき、価格も抑えられるというメリットが生まれます。「EVFは必要ない」と判断するのであれば、EVFを持たない小型・軽量モデルを選ぶのもいいでしょう。
ポイント3 撮像素子は「サイズが大きい=高画質」だが、サイズがすべてではない
撮像素子(イメージセンサー)とは、レンズからの光を受光し、電気信号に変換する電子部品のこと。フィルムカメラでいうところのフィルムに相当する、デジタルカメラの画質に大きく左右するデバイスです。
デジタルカメラは、光を電気信号に変換する基幹デバイスである撮像素子を搭載しています
ミラーレス一眼カメラの撮像素子は、サイズが小さい順に、マイクロフォーサーズ(4/3型)、APS-C、フルサイズの3種類に分かれています。同じAPS-Cでもメーカーやモデルによって微妙にサイズが違っていたり、フルサイズよりも大きいセンサーも存在したりしますが、基本的にはこの3種類だと覚えておけばよいでしょう。
コンパクトデジカメで採用されている1/2.3型と1インチ(1.0型)を含めて撮像素子のサイズの違いを表した画像です
撮像素子のサイズが大きいほど高画質が得やすくなります。具体的には、サイズが大きいほうが高感度時のノイズが少なく、シャドーからハイライトまでの階調性にもすぐれます。一眼カメラの魅力である「ボケ」についても、同じ条件(※同じ画角かつ同じ絞り値)で比較すると、撮像素子が大きいほうがより大きなボケが得られます。
こう説明すると、「サイズが大きなフルサイズを選びたい!」と考えると思いますが、「フルサイズでないとキレイに撮れない」ということではありませんので、安心してください。一眼カメラの画質は撮像素子だけでなく、画像処理エンジンとレンズも重要です。撮像素子の大きさだけにとらわれる必要はありませんし、最新のミラーレス一眼カメラであれば、どのモデルでも十分に高画質な撮影を楽しめます。
また、撮像素子が大きくなるとカメラのサイズ・重量も大きくなることも覚えておいてほしいです。基本的に、撮像素子の大きさとカメラの大きさはトレードオフの関係です。
ミラーレス一眼カメラ選びのQ&A よくある疑問を解決
メーカーによってカメラの性能や特徴に違いはあるのでしょうか?
最新のミラーレス一眼カメラは基本性能が向上しているので、どれを選んでも使い勝手に大きさ差はないと思っていただいて大丈夫です。ただ、外観デザインや操作性、AF(オートフォーカス)、撮影機能など、細かいところを見ると、メーカーによって重視している点や得意な点は異なります。次項目でメーカーの特徴を解説しているのでチェックしてみてください。
>>主要カメラメーカーの特徴を知ろう
撮像素子のスペックを見ると有効画素数が気になります。有効画素数は多いほうが高画質なのでしょうか?
ミラーレス一眼カメラは、搭載する撮像素子によって有効画素数が異なっています。2000万画素程度から多いものでは6000万画素台というものもあります。
結論から言うと、必ずしも「有効画素数が多い=高画質」というわけではありません。画素数が多いと、その分、より高精細な表現が可能ですが、その違いがわかるのは、撮影した写真を拡大して見るときや、A1やA0など極端に大きなサイズで印刷するときです。一般的な家庭用プリンターが対応できるA3サイズ程度であれば、画素数による画質の違いはほぼわからないと思ってもらって大丈夫です。
有効画素数が多いことのメリットとして押さえておきたいのは、写真をトリミングしたときに一定の画素数を確保できることです。そのため、野鳥や動物など遠くの被写体をトリミングしてプリントしたい場合は、画素数が多いほうが便利と言えます。
いろいろなタイプのレンズがありますが、最初にどのレンズを選んだらよいのでしょうか?
最初に使うレンズとしては、広角から標準、中望遠まで、一般的に利用頻度が高い画角をカバーする「標準ズームレンズ」をおすすめします。エントリー向けや中級者向けのモデルでは、標準ズームレンズが付属するレンズキットが用意されているので、迷ったらこのキットを選ぶとよいでしょう。カメラとレンズを別々に購入するよりもお得な価格で販売されています。
カメラを使っていくと、自分がよく使う焦点距離がわかってきます。その焦点距離域の単焦点レンズを1本追加すると、より大きなボケのある写真を撮影でき、カメラを使う楽しみが広がります。「もっと広く撮りたい」「もっと大きく撮りたい」というのであれば、広角ズームレンズや望遠ズームレンズを追加すると、さらに多彩な撮影が楽しめますよ。
単焦点レンズは、レンズキットに付属する標準ズームよりも高画質で、より大きなボケを楽しめるのが特徴。小型・軽量なものも多く、軽快に撮影を楽しめますよ。この画像のレンズは、キヤノンの超広角・単焦点レンズ「RF16mm F2.8 STM」
遠くの被写体をより大きく写せる望遠ズームレンズも1本あると便利です。レンズキットとして用意されている場合もあります。この画像のレンズは、タムロンの小型・軽量な望遠ズーム「70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD」
カメラで撮った写真や動画をSNSに投稿したいのですが、できますか?
撮影したデータは、スマートフォンを経由してSNSに投稿できます。最新のミラーレス一眼カメラはBluetoothやWi-Fiを搭載し、専用のアプリを介して、スマートフォンに写真や動画を転送できるようになっているんです。
スマートフォンとの無線接続の初期設定は必要ですが、いったん設定してしまえば、転送操作はそれほど難しくありません。なかには、スマートフォンに画像を自動転送する機能を持つものもあります。
各カメラメーカーは、カメラと無線接続で連携するためのスマートフォン用アプリを用意しています。このアプリを使うことでカメラ内の画像を閲覧できるほか、リモートでの撮影も可能です
主要カメラメーカーの特徴を知ろう
ここでは主要カメラメーカーの特徴を簡潔にまとめきます。製品選びの前にぜひ一読しておいてください。
価格.com「デジタル一眼カメラ」カテゴリーのメーカー別のシェア率を示すグラフ(2024年6月28日現在)。ソニー、ニコン、キヤノンの上位3メーカーは拮抗しています
キヤノン
プロ用から初心者向けまで充実したラインアップを誇る「EOSシリーズ」を長年にわたり展開する大手メーカー。撮像素子やAFなどに独自機能を搭載し、快適かつ高画質に撮影できるカメラに徹底的にこだわっているのが特徴です。ミラーレス一眼カメラは「EOS
Rシリーズ」としてラインアップしています。
ニコン
プロ用から初心者向けまで、ニコンクオリティにこだわった質実剛健なカメラを長年にわたって展開する大手メーカー。ファインダーの見え方やシャッターフィーリングなどの操作感を含めて、カメラとしての使い勝手に徹底追求しているのが特徴です。ミラーレス一眼カメラは「Zシリーズ」を展開しています。
ソニー
フルサイズミラーレス一眼カメラ「α7」をいち早く商品化するなど、最新技術を搭載したモデルを積極的にリリースする大手メーカー。AF性能の高さでも定評があります。ここ10年のミラーレス一眼カメラ市場を引っ張ってきた存在で、充実した動画撮影機能にも特徴があります。
富士フイルム
APS-Cサイズの撮像素子を採用する「Xシリーズ」を展開。アナログの操作性を大事にしたデザインや、フィルムメーカーならではの色再現性にすぐれた画質など、写真好き・カメラ好きから評価されるカメラを商品化するのがうまいメーカーです。
パナソニック
フルサイズミラーレス一眼とマイクロフォーサーズ機をラインアップする「LUMIXシリーズ」を展開。「生命力・生命美」をコンセプトに、一貫した画質設計を採用しているのが特徴です。動画撮影機能が充実しているのも押さえておきたいポイントです。
OMデジタルソリューションズ
オリンパスの映像事業が独立して誕生したカメラメーカー。「OM
SYSTEM」ブランドでマイクロフォーサーズ機をラインアップしています。防塵・防滴性能を有した信頼性の高い小型カメラを作るのがうまく、自然風景や野生動物などアウトドアでカメラを活用する人から支持されています。
シグマ
デザインや機能でユニークな特徴を持つ、高品位なミラーレス一眼カメラを展開。ラインアップの数は多くないものの、カメラに精通した人から支持される、通好みのカメラを作るのがうまいメーカーです。
1.初心者向け 「初めての一眼カメラ」にぴったりな6モデル
初めて一眼カメラを購入する人で、いいカメラを安く手に入れたいのなら、ここで紹介するエントリー向けのモデルに注目してください。どれも高画質な撮影が可能なので安心して選べます。
1-1.キヤノン「EOS R50」
小型ボディに上位モデルゆずりの高性能を搭載
キヤノン「EOS R50」
一眼カメラの代表的なエントリーモデル「EOS Kissブランド」のコンセプト「かんたん・きれい・コンパクト」を継承した入門機です。
重量約375g(バッテリーとメモリーカードを含む、ブラックカラー)のコンパクトボディに、多彩な被写体検出に対応する高性能AFなど上位モデル「EOS R10」ゆずりの基本性能を搭載しています。電子シャッターで最高約15コマ/秒の高速連写が可能なのも特徴です。
●基本スペック
・撮像素子:最大約2420万画素CMOS(APS-C:22.3×14.9mm)
・AFシステム:最大651分割の「デュアルピクセルCMOS AF
II」
・連写:最高約12コマ/秒(電子シャッター時最高約15コマ/秒)
・感度(静止画撮影):ISO100~32000(拡張:ISO
51200相当の増感)
・最速シャッタースピード:1/4000秒(電子シャッター時1/8000秒)
・EVF:約236万ドット
・モニター:3.0型バリアングル液晶(約162万ドット、タッチパネル対応)
・ボディ内手ブレ補正:-
・動画:4K/30p記録対応
・記録メディア:SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-I対応)
・無線:Wi-Fi/Bluetooth内蔵
・サイズ(幅×高さ×奥行):116.3×85.5×68.8mm
・重量:約375g(バッテリーとメモリーカードを含む)
1-2.ニコン「Z 30」
動画撮影でも使いやすい「Zシリーズ」最小・最軽量モデル
ニコン「Z 30」
ニコンのミラーレス一眼「Zシリーズ」として最小・最軽量を実現した、約405g(バッテリーとメモリーカードを含む)のエントリーモデルです。
Vlogなど動画撮影を意識したEVF非搭載モデルで、バリアングル液晶モニターを採用するほか、大きな動画撮影ボタンや高音質なステレオマイクなども装備。静止画撮影の使いやすさにもこだわり、しっかりとカメラをホールドできる、大きくて深い形状のグリップを採用しているのもポイントです。
●基本スペック
・撮像素子:有効約2088万画素CMOS(APS-C:23.5×15.7mm)
・AFシステム:像面位相差AF/コントラストAF(209点)
・連写:最高約11コマ/秒
・感度(静止画撮影):ISO100~51200(拡張:ISO102400/204800相当の増感)
・最速シャッタースピード:1/4000秒
・EVF:-
・モニター:3.0型バリアングル液晶(約104万ドット、タッチパネル対応)
・ボディ内手ブレ補正:-
・動画:4K/30p記録対応
・記録メディア:SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-I対応)
・無線:Wi-Fi/Bluetooth内蔵
・サイズ(幅×高さ×奥行):128×73.5×59.5mm
・重量:約405g(バッテリーとメモリーカードを含む)
1-3.ニコン「Z fc」
フィルム一眼レフのようなクラシカルスタイルと操作性が魅力
ニコン「Z fc」
往年のフィルム一眼レフのようなクラシックなデザインが特徴の小型・軽量モデルです。
感度ダイヤル、シャッタースピードダイヤル、露出補正ダイヤルの3つのダイヤルを搭載し、本格的なマニュアル操作を楽しめるのが魅力。基本性能は「Z 30」の上位モデル「Z 50」を踏襲しています。操作性にすぐれる「Zシリーズ」らしく、クリアで見やすいEVFを搭載するのも見逃せません。液晶モニターはバリアングルタイプです。
●基本スペック
・撮像素子:有効約2088万画素CMOS(APS-C:23.5×15.7mm)
・AFシステム:像面位相差AF/コントラストAF(209点)
・連写:最高約11コマ/秒
・感度(静止画撮影):ISO100~51200(拡張:ISO102400/204800相当の増感)
・最速シャッタースピード:1/4000秒
・EVF:約236万ドット(約0.68倍、有機EL)
・モニター:3.0型バリアングル液晶(約104万ドット、タッチパネル対応)
・ボディ内手ブレ補正:-
・動画:4K/30p記録対応
・記録メディア:SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-I対応)
・無線:Wi-Fi/Bluetooth内蔵
・サイズ(幅×高さ×奥行):134.5×93.5×43.5mm
・重量:約445g(バッテリーとメモリーカードを含む)
1-4.ソニー「VLOGCAM ZV-E10」
Vlog向けのユニークな機能に注目の動画撮影向けモデル
ソニー「VLOGCAM ZV-E10」
Vlogなど動画撮影を重視した、ソニーのエントリーモデルです。「α6000シリーズ」の基本性能をベースにEVFを省略し、バリアングル液晶モニターなど動画撮影向けの操作性を採用しています。
ボケ具合を簡単に切り替えられる「背景ぼけ切り替え」や、カメラに商品を近づけた際にピントが合いやすくなる「商品レビュー用設定」といったVlog撮影で便利な機能を搭載するのがユニークな点です。
●基本スペック
・撮像素子:有効約2420万画素 Exmor CMOS(APS-C:23.5×15.6mm)
・AFシステム:425点像面位相差AF/425点コントラストAF
の「ファストハイブリッドAF」
・連写:最高約11コマ/秒
・感度(静止画撮影):ISO100~32000(拡張:ISO51200相当までの増感)
・最速シャッタースピード:1/4000秒
・EVF:-
・モニター:3.0型チルト液晶(約92.1万ドット、タッチパネル対応)
・ボディ内手ブレ補正:-
・動画:4K/30p記録対応
・記録メディア:SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-I対応)
・無線:Wi-Fi/Bluetooth内蔵
・サイズ(幅×高さ×奥行):115.2×64.2×44.8mm
・重量:約343g(バッテリーとメモリーカードを含む)
1-5.OMデジタルソリューションズ「PEN E-P7」
シンプルデザインのボディ内手ブレ補正搭載モデル
OMデジタルソリューションズ「PEN E-P7」
往年のハーフサイズカメラ「PEN(ペン)」の名を冠した、マイクロフォーサーズ機。シンプルで上質なデザインをベースに、スイッチやダイヤルなど作り込み度の高いディテールを採用することで、高品位なデザインに仕上がっています。
機能も充実しており、厚さ38.1mm/重量337g(バッテリーとメモリーカードを含む)の小型・軽量ながらボディ内5軸手ブレ補正を搭載しています。
●基本スペック
・撮像素子:有効約2030万画素 Live
MOS(4/3型:約17.4×13.0mm)
・AFシステム:コントラストAF(121点)
・連写:最高約8.7コマ/秒(電子シャッター時最高約15コマ/秒)
・感度(静止画撮影):ISO200~25600(拡張:ISO100相当の減感)
・最速シャッタースピード:1/4000秒(電子シャッター時1/16000秒)
・EVF:-
・モニター:3.0型チルト液晶(約104万ドット、タッチパネル対応)
・ボディ内手ブレ補正:5軸対応
・動画:4K/30p記録対応
・記録メディア:SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-II対応)
・無線:Wi-Fi/Bluetooth内蔵
・サイズ(幅×高さ×奥行):約118.3×68.5×38.1mm
・重量:約337g(バッテリーとメモリーカードを含む)
1-6.パナソニック「LUMIX G100D」
EVFを搭載する小型・軽量マイクロフォーサーズ機
パナソニック「LUMIX G100D」
EVFを内蔵しながら約346g(バッテリーとメモリーカードを含む)の小型・軽量ボディを実現したマイクロフォーサーズ機です。
エントリー向けながら約236万ドットの有機ELファインダーを採用しているのがポイント。撮影後にピント位置を選べるフォーカスセレクト機能などユニークな機能も備わっています。ラインアップとして、標準ズームレンズと、自分撮り時に便利な「トライポッドグリップ(DMW-SHGR1)」が付属するレンズキット(DC-G100DV)が用意されているのも特徴です。
●基本スペック
・撮像素子:有効約2030万画素 Live
MOS(4/3型:約17.4×13.0mm)
・AFシステム:49点(コントラストAF)
・連写:最高約6コマ/秒(電子シャッター時最高約10コマ/秒)
・感度(静止画撮影):ISO200~25600(拡張:ISO100相当の減感)
・最速シャッタースピード:1/16000秒(電子シャッター時、シャッター方式自動切り替え)
・EVF:約368万ドット(倍率約0.73倍)
・モニター:3.0型バリアングル液晶(約184万ドット、タッチパネル対応)
・ボディ内手ブレ補正:-(動画撮影時の5軸電子補正に対応)
・動画:4K/30p記録対応
・記録メディア:SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-I対応)
・無線:Wi-Fi/Bluetooth内蔵
・サイズ(幅×高さ×奥行):約115.6×83.1×54.2mm
・重量:約346g(バッテリーとメモリーカードを含む)
2.中級者向け ワンランク上の性能を持つ7モデル
ここでは、より充実した性能・機能を持つ中級者向けのモデルを厳選して紹介します。予算に余裕があるなら、「初めての一眼カメラ」としてもおすすめできます。旧型モデルであればフルサイズ機も選べますよ。
2-1.キヤノン「EOS RP」
低価格で手に入る手軽なフルサイズミラーレス
キヤノン「EOS RP」
有効約2620万画素のフルサイズCMOSセンサーを採用する旧型のフルサイズミラーレス一眼。2024年6月28日時点でのボディ単体の価格.com最安価格は11万円台で、フルサイズミラーレス一眼として最も安いモデルです。
メカシャッターが電子先幕のみで動作する点や、AFが旧世代で最新モデルほどの高性能ではない点など注意点はありますが、風景やスナップの撮影でフルサイズの高画質を楽しみたい人にとって、この価格は魅力です。
●基本スペック
・撮像素子:約約2620万画素CMOS(フルサイズ:35.9×24.0mm)
・AFシステム:最大143分割の「デュアルピクセルCMOS
AF」
・連写:最高約5.0コマ/秒
・感度(静止画撮影):ISO100~40000(拡張:ISO50相当の減感、ISO102400相当までの増感)
・最速シャッタースピード:1/4000秒
・EVF:約236万ドット(倍率約0.70倍)
・モニター:3.0型バリアングル液晶(約104万ドット、タッチパネル対応)
・ボディ内手ブレ補正:-
・動画:4K/24p記録対応
・記録メディア:SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-II対応)
・無線:Wi-Fi/Bluetooth内蔵
・サイズ(幅×高さ×奥行):132.5×85.0×70.0mm
・重量:約485g(バッテリーとメモリーカードを含む)
2-2.ニコン「Z 5」
コストパフォーマンスにすぐれたフルサイズミラーレス
ニコン「Z 5」
「Zシリーズ」のフルサイズミラーレス一眼の下位モデル。AFが旧世代ではありますが、最高1/8000秒対応のメカシャッターや、ボディ内5軸手ブレ補正、SDカードのダブルスロットなど上位モデルに匹敵するスペックを搭載しています。
「Zシリーズ」らしい、クリアで見やすいEVFも採用し、撮影のしやすさに定評があるのも特徴。ボディ単体の価格.com最安価格は約15万円(2024年6月28日時点)でコストパフォーマンスは抜群に高いです。
●基本スペック
・撮像素子:有効約2432万画素CMOS(フルサイズ:35.9×23.9mm)
・AFシステム:像面位相差AF/コントラストAF(273点)
・連写:最高約4.5コマ/秒
・感度(静止画撮影):ISO100~51200(拡張:ISO50相当までの減感、ISO102400相当までの増感)
・最速シャッタースピード:1/8000秒
・EVF:約369万ドット(約0.8倍、有機EL)
・モニター:3.2型チルト液晶(約104万ドット、タッチパネル対応)
・ボディ内手ブレ補正:5軸対応
・動画:4K/30p記録対応
・記録メディア:SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-II対応)×2
・無線:Wi-Fi/Bluetooth内蔵
・サイズ(幅×高さ×奥行):134×100.5×69.5mm
・重量:約675g(バッテリーとメモリーカードを含む)
2-3.ソニー「α7C」
小型・軽量で安い旧型フルサイズミラーレス
ソニー「α7C」
ボディ内5軸手ブレ補正を搭載しながら重量約509g(バッテリーとメモリーカードを含む)の小型・軽量ボディを実現したフルサイズミラーレス一眼。キットレンズ「FE 28-60mm F4-5.6」を装着した場合の総重量は約676gと、非常に軽い組み合わせです。
最新モデル「α7C II」ほどのAF性能や動画撮影機能ではないものの、このサイズ感でボディ単体の価格.com最安価格(2024年6月28日時点)が「α7C II」よりも7万円ほど安い約18万円なのは魅力的です。
●基本スペック
・撮像素子:有効約2420万画素 Exmor CMOS(フルサイズ:35.6×23.8mm)
・AFシステム:639点像面位相差AF/425点コントラストAF
の「ファストハイブリッドAF」
・連写:最高約10コマ/秒
・感度(静止画撮影):ISO100~51200(拡張:ISO50相当までの減感、ISO204800相当までの増感)
・最速シャッタースピード:1/4000秒
・EVF:約235万ドット(約0.59倍、有機EL)
・モニター:3.0型バリアングル液晶(約92.1万ドット、タッチパネル対応)
・ボディ内手ブレ補正:5軸対応
・動画:4K/30p記録対応
・記録メディア:SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-II対応)
・無線:Wi-Fi/Bluetooth内蔵
・サイズ(幅×高さ×奥行):124.0×71.1×59.7mm
・重量:約509g(バッテリーとメモリーカードを含む)
2-4.ソニー「α6700」
裏面照射型センサーと高性能AFを搭載したAPS-Cミラーレス
ソニー「α6700」
「αシリーズ」の最新フルサイズ機と同等のAF機能を搭載したハイスペックなAPS-Cミラーレス一眼です。
撮像素子に、「αシリーズ」のAPS-Cミラーレスとして初めて裏面照射型「Exmor R」CMOSセンサーを採用するほか、画像処理エンジンも最新の「BIONZ XR」にアップデートしています。さらに、「α7R V」などと同様に「AIプロセッシングユニット」を搭載し、高精度な被写体認識AFを実現。4K/120p動画撮影にも対応しており、本格的な動画撮影機としても活用できる1台です。
●基本スペック
・撮像素子:有効約2600万画素Exmor R CMOS(APS-C:23.3×15.5mm)
・AFシステム:759点像面位相差AF/495点コントラストAF
の「ファストハイブリッドAF」
・連写:最高約11コマ/秒
・感度(静止画撮影):ISO100~32000(拡張:ISO50相当までの減感、ISO102400相当までの増感)
・最速シャッタースピード:1/4000秒(電子シャッター時1/8000秒)
・EVF:約236万ドット(約0.70倍、有機EL)
・モニター:3.0型バリアングル液晶(約103万ドット、タッチパネル対応)
・ボディ内手ブレ補正:5軸対応
・動画:4K/120p、4K/60p記録対応
・記録メディア:SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-II対応)
・無線:Wi-Fi/Bluetooth内蔵
・サイズ(幅×高さ×奥行):122.0×69.0×75.1mm
・重量:約493g(バッテリーとメモリーカードを含む)
2-5.キヤノン「EOS R7」
上位機のAF性能を搭載するハイスペックなAPS-Cミラーレス
キヤノン「EOS R7」
高性能なフルサイズミラーレス「EOS R3」ゆずりのAFシステムを採用するAPS-Cミラーレス一眼です。
画面全域で高速・高精度に被写体を検出・追尾することが可能で、本格的な動体撮影にも活用できます。連写性能も高く、電子シャッター時に最高約30コマ/秒の超高速連写に対応。最高約30コマ/秒連写とプリ撮影が可能な「RAWバーストモード」も搭載しています。
●基本スペック
・撮像素子:最大約3250万画素CMOS(APS-C:22.3×14.8mm)
・AFシステム:最大651分割の「デュアルピクセルCMOS AF
II」
・連写:最高約15コマ/秒(電子シャッター時最高約30コマ/秒)
・感度(静止画撮影):ISO100~32000(拡張:ISO
51200相当の増感)
・最速シャッタースピード:1/8000秒(電子シャッター時1/16000秒)
・EVF:約236万ドット(約0.72倍、有機EL)
・モニター:3.0型バリアングル液晶(約162万ドット、タッチパネル対応)
・ボディ内手ブレ補正:5軸対応
・動画:4K/60p記録対応
・記録メディア:SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-II対応)×2
・無線:Wi-Fi/Bluetooth内蔵
・サイズ(幅×高さ×奥行):132.0×90.4×91.7mm
・重量:約612g(バッテリーとメモリーカードを含む)
2-6.富士フイルム「X-S20」
ボディ内手ブレ補正搭載の人気APS-Cミラーレスが進化
富士フイルム「X-S20」
一眼レフスタイルのコンパクトボディに5軸補正対応の手ブレ補正機能を搭載し、人気を集めた「X-S10」の後継モデル。画像処理エンジンを最新の「X-Processor 5」に刷新し、基本性能が向上しています。
AFは上位モデルと同じ被写体検出に対応。バッテリーも大型化しました。6.2K/30p 4:2:2 10bit動画の内部記録に対応するなど動画撮影機能も向上しています。
●基本スペック
・撮像素子:有効約2610万画素CMOS(APS-C:23.5×15.6mm)
・AFシステム:像面位相差AF/コントラストAFの「インテリジェントハイブリッドAF」(25×17のエリア)
・連写:約8コマ/秒(電子シャッター時最高約20コマ/秒)
・感度(静止画撮影):ISO160~12800(拡張:ISO80相当までの減感、ISO51200相当までの増感)
・最速シャッタースピード:1/4000秒(電子シャッター時1/32000秒)
・EVF:約236万ドット(約0.62倍、有機EL)
・モニター:3.0型バリアングル液晶(約184万ドット、タッチパネル対応)
・ボディ内手ブレ補正:5軸対応
・動画:6.2K/30p、4K/60p記録対応
・記録メディア:SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-II対応)
・無線:Wi-Fi/Bluetooth内蔵
・サイズ(幅×高さ×奥行):127.7×85.1×65.4mm
・重量:約491g(バッテリーとメモリーカードを含む)
2-7.OMデジタルソリューションズ「OM SYSTEM OM-5」
小型・軽量ボディに旧フラッグシップの性能を搭載
OMデジタルソリューションズ「OM SYSTEM OM-5」
マイクロフォーサーズシステム「OM SYSTEM」ブランドのスタンダードモデルです。
防塵・防滴・-10度耐低温仕様の小型・軽量ボディに、かつてのフラッグシップモデル「E-M1 Mark III」の基本性能や、最大6.5段分の補正効果を持つボディ内5軸手ブレ補正などの高機能を凝縮するのが特徴です。天体撮影時に便利な「星空AF」など、上位モデルに採用されている機能も搭載しています。
●基本スペック
・撮像素子:有効約2037万画素 Live
MOS(4/3型:約17.4×13.0mm)
・AFシステム:クロスタイプ位相差AF(121点)/コントラストAF(121点)の「ハイスピードイメージャAF」
・連写:最高約10コマ/秒(電子シャッター時最高約30コマ/秒)
・感度(静止画撮影):ISO200~25600(拡張:ISO64相当までの減感)
・最速シャッタースピード:1/8000秒(電子シャッター時1/32000秒)
・EVF:約236万ドット(約0.69倍、有機EL)
・モニター:3.0型バリアングル液晶(約104万ドット、タッチパネル対応)
・ボディ内手ブレ補正:5軸対応
・動画:4K/30p記録対応
・記録メディア:SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-II対応)
・無線:Wi-Fi/Bluetooth内蔵
・サイズ(幅×高さ×奥行):約125.3×85.2×49.7mm
・重量:約414g(バッテリーとメモリーカードを含む)
3.上級者向け 使い勝手にもこだわった高性能な7モデル
最後に、カメラ上級者でも納得できる高性能なモデルをいくつかご紹介します。このクラスのカメラは、性能だけでなく、細かいところの使い勝手にもこだわって作られているのが特徴です。
3-1.パナソニック「LUMIX S5II」
シリーズ初の像面位相差AFを搭載したフルサイズミラーレス
パナソニック「LUMIX S5II」
「LUMIXシリーズ」のフルサイズミラーレス一眼の新しいスタンダードモデル。「LUMIXシリーズ」として初めて、779点の測距点を持つ像面位相差AFシステムを搭載し、動体の追従性能が大幅に向上しています。
動画撮影機能もハイレベルで、C4K 60p/4:2:2 10bitの無制限記録を実現したほか、フル画角での6K/30p 4:2:0 10bit記録も可能です。カメラ内でのLUT記録が可能な新機能「リアルタイムLUT」も搭載。姉妹機として動画撮影機能を強化した「LUMIX S5IIX」が用意されています。
●基本スペック
・撮像素子:有効約2420万画素CMOS(フルサイズ:約35.6×23.8mm)
・AFシステム:像面位相差AF(779点)/コントラストAF(315点)
・連写:最高約9コマ/秒(電子シャッター時最高約30コマ/秒)
・感度(静止画撮影):ISO200~51200(拡張:ISO50相当までの減感、ISO
204800相当までの増感)
・最速シャッタースピード:1/8000秒
・EVF:約368万ドット(倍率約0.78倍)
・モニター:3.0型バリアングル液晶(約184万ドット、タッチパネル対応)
・ボディ内手ブレ補正:5軸対応
・動画:6K/30p(3:2)、4K/60p記録対応
・記録メディア:SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-II対応)×2
・無線:Wi-Fi/Bluetooth内蔵
・サイズ(幅×高さ×奥行):約134.3×102.3×90.1mm
・重量:約740g(バッテリーとメモリーカードを含む)
3-2.キヤノン「EOS R8」
上位モデルのAF・連写性能を継承した軽量フルサイズ
キヤノン「EOS R8」
エントリー向けの「EOS RP」よりも軽い重量約461g(バッテリー、カードを含む)の軽量ボディに、上位モデル「EOS R6 Mark II」の基本性能を搭載する高性能なフルサイズミラーレス一眼です。
AFは、独自の被写体検出・追尾技術「EOS iTR AF X」による多彩な被写体検出が可能。電子シャッター時の最高約40コマ/秒の超高速連写にも対応しています。動画撮影は6Kオーバーサンプリングによる高画質な4K/60p記録が可能です。
●基本スペック
・撮像素子:最大約2420万画素CMOS(フルサイズ:36.0×24.0mm)
・AFシステム:最大1053分割の「デュアルピクセルCMOS AF
II」
・連写:最高約6コマ/秒(電子シャッター時最高約40コマ/秒)
・感度(静止画撮影):ISO100~102400(拡張:ISO50相当の減感、ISO
204800相当の増感)
・最速シャッタースピード:1/8000秒(電子シャッター時1/16000秒)
・EVF:約236万ドット(約0.70倍、有機EL)
・モニター:3.0型バリアングル液晶(約162万ドット、タッチパネル対応)
・ボディ内手ブレ補正:5軸対応
・動画:4K/60p記録対応
・記録メディア:SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-II対応)
・無線:Wi-Fi/Bluetooth内蔵
・サイズ(幅×高さ×奥行):132.5×86.1×70.0mm
・重量:約461g(バッテリーとメモリーカードを含む)
3-3.ニコン「Z f」
最新機能を搭載したクラシックデザインのフルサイズ機
ニコン「Z f」
APS-C機「Z fc」と同様、フィルム一眼レフをモチーフにしたクラシカルな装いのフルサイズミラーレス一眼です。
感度ダイヤル、シャッタースピードダイヤル、露出補正ダイヤルによるマニュアル操作を楽しめるだけでなく、9種類対応の被写体検出AFや最高約30コマ/秒の電子シャッター連写、4K UHD/60p動画記録など本格的な機能を搭載しているのも魅力です。「フラットモノクローム」と「ディープトーンモノクローム」という新しいモノクロ設定を搭載しているのも特徴。
●基本スペック
・撮像素子:有効約2450万画素CMOS(フルサイズ:35.9×23.9mm)
・AFシステム:像面位相差AF/コントラストAF(273点)
・連写:最高約14コマ/秒(電子シャッター時最高約30コマ/秒)
・感度(静止画撮影):ISO100~64000(拡張:ISO50相当までの減感、ISO204800相当の増感)
・最速シャッタースピード:1/8000秒
・EVF:約369万ドット(約0.8倍、有機EL)
・モニター:3.2型バリアングル液晶(約210万ドット、タッチパネル対応)
・ボディ内手ブレ補正:5軸対応
・動画:4K/60p記録対応
・記録メディア:SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-II対応)×1
・無線:Wi-Fi/Bluetooth内蔵
・サイズ(幅×高さ×奥行):144×103×49mm
・重量:約710g(バッテリーとメモリーカードを含む)
3-4.ソニー「α7 IV」
静止画・動画の両方が進化したスタンダードフルサイズ
ソニー「α7 IV」
フルサイズミラーレスのスタンダードモデル“無印α7”シリーズの4世代目。有効約3300万画素の裏面照射型CMOSセンサーを採用するなどして、静止画撮影と動画撮影の両方が底上げされています。
AFは759点の位相差AFを持つ「ファストハイブリッドAF」で、動画撮影を含めて人物/動物/鳥の「リアルタイム瞳AF」に対応。動画はSuper 35mm(APS-Cサイズ)での4K/60p動画記録に対応しています。高速書き込みが可能なCFexpress Type A対応のデュアルカードスロットを採用するのも特徴です。
●基本スペック
・撮像素子:有効約3300万画素 Exmor CMOS(フルサイズ:35.9×23.9mm)
・AFシステム:759点像面位相差AF/425点コントラストAF
の「ファストハイブリッドAF」
・連写:最高約10コマ/秒
・感度(静止画撮影):ISO100~51200(拡張:ISO50相当までの減感、ISO204800相当までの増感)
・最速シャッタースピード:1/8000秒
・EVF:約368万ドット(約0.78倍、有機EL)
・モニター:3.0型バリアングル液晶(約103万ドット、タッチパネル対応)
・ボディ内手ブレ補正:5軸対応
・動画:4K/60p記録対応
・記録メディア:
SD/SDHC/SDXC(UHS-II対応)/CFexpress Type
Aメモリーカード×1、SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-II対応)×1
・無線:Wi-Fi/Bluetooth内蔵
・サイズ(幅×高さ×奥行):131.3×96.4×79.8mm
・重量:約658g(バッテリーとメモリーカードを含む)
3-5.富士フイルム「X-T5」
4000万画素センサーを採用する高機能な小型・軽量モデル
富士フイルム「X-T5」
「Back to origin(原点回帰)」をコンセプトに、静止画撮影を重視して開発された人気のAPS-Cミラーレス一眼です。
フラッグシップモデル「X-H2」と同じ有効約4020万画素の裏面照射型「X-Trans CMOS 5 HR」センサーと、最大7.0段の補正効果を持つボディ内5軸手ブレ補正機能を備えながら大幅な小型・軽量化を実現し、重量は約557g(バッテリーとメモリーカードを含む)に抑えられています。動画撮影もハイレベルで6.2K/30p 4:2:2 10bit動画の内部記録が可能です。
APS-Cミラーレスとしてはそれなりに高額なカメラですが、充実したスペックを考慮すると価格に見合う価値のあるカメラと言えます。
●基本スペック
・撮像素子:有効約4020万画素CMOS(APS-C:23.5×15.7mm)
・AFシステム:像面位相差AF/コントラストAFの「インテリジェントハイブリッドAF」(25×17のエリア)
・連写:約15コマ/秒(電子シャッター時最高約13コマ/秒)
・感度(静止画撮影):ISO125~12800(拡張:ISO64相当までの減感、ISO51200相当の増感)
・最速シャッタースピード:1/8000秒(電子シャッター時1/180000秒)
・EVF:約369万ドット(約0.80倍、有機EL)
・モニター:3.0型3方向チルト液晶(約184万ドット、タッチパネル対応)
・ボディ内手ブレ補正:5軸対応
・動画:6.2K/30p、4K/60p記録対応
・記録メディア:SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-II対応)×2
・無線:Wi-Fi/Bluetooth内蔵
・サイズ(幅×高さ×奥行):129.5×91×63.8mm
・重量:約557g(バッテリーとメモリーカードを含む)
3-6.OMデジタルソリューションズ「OM SYSTEM OM-1 Mark II」
世界初「ライブGND」を搭載する新型フラッグシップモデル
OMデジタルソリューションズ「OM SYSTEM OM-1 Mark II」
マイクロフォーサーズシステムを採用する「OM SYSTEM」ブランドの新しいフラッグシップモデルです。
高感度画質にすぐれた裏面照射積層型センサーや、縦・横の両方向で位相差情報を取得できる高性能なAFシステムなど従来モデルの基本性能を継承しつつ、機能性を高めているのが特徴です。特に注目なのが、ハーフNDフィルターの効果をデジタルで再現する世界初の撮影機能「ライブGND」。連写は電子シャッター時で最高約50コマ/秒、AF・AE固定で最高約120コマ/秒(いずれもブラックアウトフリー)というハイスペックを達成しています。
●基本スペック
・撮像素子:有効約2037万画素 Live
MOS(4/3型:約17.4×13.0mm)
・AFシステム:クロスタイプ位相差AF(1053点)/コントラストAF(1053点)の「ハイスピードイメージャAF」
・連写:最高約10コマ/秒(電子シャッター時最高約50コマ/秒)
・感度(静止画撮影):ISO200~102400(拡張:ISO80相当までの減感)
・最速シャッタースピード:1/8000秒(電子シャッター時1/32000秒)
・EVF:約576万ドット(約0.83倍、有機EL)
・モニター:3.0型バリアングル液晶(約162万ドット、タッチパネル対応)
・ボディ内手ブレ補正:5軸対応
・動画:4K/60p記録対応
・記録メディア:SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-II対応)×2
・無線:Wi-Fi/Bluetooth内蔵
・サイズ(幅×高さ×奥行):約134.8×91.6×72.7mm
・重量:約599g(バッテリーとメモリーカードを含む)
3-7.パナソニック「LUMIX G9PROII」
静止画・動画撮影の両方が大幅に進化したマイクロフォーサーズ機
パナソニック「LUMIX G9PROII」
パナソニックのマイクロフォーサーズミラーレス「LUMIX Gシリーズ」の新しいフラッグシップモデルです。
同シリーズとしては初めて像面位相差AFを搭載し、被写体追従性が向上しています。さらに、最高約60コマ/秒の超高速連写(電子シャッター時)や、最高8段の補正効果を発揮するボディ内5軸手ブレ補正などの高性能も搭載。「LEICAモノクローム」という新しいモノクロモードを搭載するのもトピックです。動画撮影機能も充実していて、5.7K/60p記録や4K/120p記録などに対応しています。
●基本スペック
・撮像素子:有効約2521万画素 Live
MOS(4/3型:約17.4×13.0mm)
AFシステム:像面位相差AF(779点)/コントラストAF(315点)
・連写:最高約10コマ/秒(電子シャッター時最高約60コマ/秒)
・感度(静止画撮影):ISO100~25600(拡張:ISO50相当の減感)
・最速シャッタースピード:1/8000秒(電子シャッター時1/32000秒)
・EVF:約368万ドット(倍率約0.8倍)
・モニター:3.0型バリアングル液晶(約184万ドット、タッチパネル対応)
・ボディ内手ブレ補正:5軸対応
・動画:5.8K/30p(16:9)、5.7K/60p(17:9)、4K/120p、4K/60p記録対応
・記録メディア:SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-II対応)×2
・無線:Wi-Fi/Bluetooth内蔵
・サイズ(幅×高さ×奥行):約134.3×102.3×90.1mm
・重量:約658g(バッテリーとメモリーカードを含む)
価格.com人気売れ筋ランキングの最新動向 中上級者向けの本格モデルの人気が高い
価格.comには、製品カテゴリーごとに「人気売れ筋ランキング」が用意されています。このランキングを見れば、ユーザーが今どんな製品を選んでいるのかがわかります。
価格.com「デジタル一眼カメラ」カテゴリーの「人気売れ筋ランキング」
2024年6月28日時点での「デジタル一眼カメラ」カテゴリーの人気売れ筋ランキングを見ると、ニコンの最新フルサイズミラーレス「Z6III」、キヤノンのフルサイズミラーレス「EOS R6 Mark II」、富士フイルムのAPS-Cミラーレス「X-T5」などの人気が高いです。これからのモデル以外を見ても、価格.comでは、中上級者向けのカメラの人気が高い傾向があることがわかります。
ただ、そうした本格的なカメラが並ぶいっぽうで、キヤノン「EOS R50」のダブルズームキットや、ニコン「Z fc」のレンズキットなど、これから一眼カメラを楽しみたい人向けのエントリー機もしっかりとランキングに入っています。
また、数年前であれば型落ち品がランキングの上位に来ていましたが、最近では、最新モデルを選ぶ人が増えているようです。これは、昔に比べると、型落ち品の値下がり率がそれほどでもなく、かつ、新モデルの性能が大きく向上していることが理由のひとつと考えられます。デジタル一眼カメラに限っては、型落ち品を選ぶことが必ずしも「お得な買い物」ではなくなっているのです。
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