ちょっと高価な製品を購入するとき、ひとつ前のモデルと機能や価格の差を比べ、新モデルと型落ちモデルのどちらを買うかを決める人は多いでしょう。そこで、人気の高い製品をピックアップし、新旧モデルを比較して異なる点をまとめてみました。
今回比較したのは、象印の圧力IH炊飯器「炎舞炊き」の最上位モデル。2024年発売の「NW-FC10」と2023年発売の「NW-FB10」を比べました。
「NW-FC10」は2024年6月に発売された最新モデル。価格.comの「炊飯器」カテゴリーの人気売れ筋ランキングで、2024年発売の最上位モデルながら唯一トップ10にランクインしている人気モデルです(2024年9月24日時点)
本記事ではメーカーの公式サイトやカタログの情報を基に最新モデル(2024年モデル)と型落ちモデルを比較しています。主な機能や構造が同じでも基板やパーツ、ソフトウェア、操作部のデザインなど細かい部分がアップデートされていることもあるのでご留意ください。
基本的な構造は新旧モデル同じ
2024年モデルはモデルのマイナーチェンジという位置づけなので、操作部のカラーなどが若干異なりますが、基本的な構造は2023年モデルと同じ。どちらも最大炊飯容量は5.5合で、本体サイズは260(幅)×330(奧行)×235(高さ)mmです。
「炎舞炊き」は底IHヒーターを複数のブロックに分け、それぞれを独立制御する「ローテーションIH構造」を採用したのが特徴です。最上位モデルである「NW-FC10」と「NW-FB10」は、縦向きの対流を生み出す円形のヒーター3つと、横向きの対流を生み出す楕円形のヒーター3つを配置。2種類の異なる形状のヒーターを対角線上でワンセットにして順番に加熱していくことで激しく複雑な対流を起こしてお米をかき混ぜ、ふっくらと甘みのあるごはんを炊き上げます。
写真のように、中央寄りに配置された円形のヒーターと外側に配置された楕円形のヒーターを組み合わせ、2つのIHヒーターを順番に加熱し、炎のようなゆらぎを再現
2024年モデルはどこが変わった?
2024年モデルでの変更点は、主に2つ。ひとつは、内釜に使われている鉄の純度を高めたことです。熱伝導率の高いアルミと蓄熱性・耐久性にすぐれたステンレスに、高い発熱効率と蓄熱性を持つ鉄素材を組み合わせた「豪炎かまど釜」を採用しているのは同じですが、鉄を不純物の少ない素材に変更することで発熱効率がさらにアップしたそう。
釜の内側には、ごはんの甘み成分とうまみ成分を引き出す「うまみプラス プラチナコート」が施されています
もうひとつは、通常の「おかゆ」メニューに加え、「粒立ちがゆ」メニューが追加されたこと。「おかゆ」メニューより粒感あるおかゆが味わえます。
新旧モデル、どちらを買う?
ごはんの炊き上がりにつながる変更点は内釜の鉄素材の純度だけですが、メーカーが開催した体験会で試食した感じでは、2024年発売の「NW-FC10」のほうがごはんの弾力が増した印象。ですが、それほど大きな変更ではないので、どちらを選んでも満足できると思います。
2024年9月24日時点の価格.com最安価格は2024年発売の「NW-FC10」が90,465円(税込)で、2023年発売の「NW-FB10」が93,800円(税込)と、新モデルのほうが安い状況。価格は刻々と変動しますが、新旧モデルの価格に大きな差がないなら、最新モデルの「NW-FC10」を選ぶほうがお得でしょう。
「NW-FC10」「NW-FB10」ともに満足度は非常に高いので、どちらを買っても満足できそう
「NW-FC10」の価格推移。発売当初は16万円近かったので、9万円台になった今は十分お買い得!(2024年9月24日時点)
Advertisement