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AV家電 《2024年》ワイヤレスヘッドホンのおすすめ12選|価格帯別にプロが厳選
《2024年》ワイヤレスヘッドホンのおすすめ12選|価格帯別にプロが厳選

Bluetoothによるワイヤレス接続で、スマートフォンなどと組み合わせて手軽に高音質な音楽リスリングを楽しめる「ワイヤレスヘッドホン」。本特集では、低価格なモデルからノイズキャンセリング機能を備えた高機能モデルまで、数多くのワイヤレスヘッドホンの中から、イヤホン・ヘッドホンのプロが選んだおすすめモデルを価格帯別に紹介する。ワイヤレスヘッドホンを選ぶ際のポイントについても詳しく解説しているので、ぜひワイヤレスヘッドホン選びの参考にしてほしい。

ワイヤレスヘッドホン選び4つのポイント

ワイヤレスヘッドホンを選ぶ際に重要視すべきポイントは、装着感や音の好みなど、有線タイプのヘッドホンと共通する部分が多い。いっぽうで、バッテリー駆動時間やBluetoothコーデックなど、独自の選択項目がいくつかある。また、ノイズキャンセリング機能や外音取り込みなど、使用する環境に合わせた機能性のチョイスも重要となってくる。ここでは、ワイヤレスヘッドホンを選ぶ際に重視したい4つのポイントを紹介しよう。

【ポイント1】イヤーパッドの形状

まず、最初にチェックすべきはイヤーパッドの形状だ。ヘッドホンのイヤーパッドは、耳たぶを囲むようにすっぽりと収める「オーバーイヤー(アラウンドイヤー)型」と、耳たぶの上に載せるようにして装着する「オンイヤー型」との2つが存在している。

「オーバーイヤー(アラウンドイヤー)型」は、ストレスの少ない快適な装着感を持ち合わせているため、長時間使用したい人にはこちらが向いている。また、音漏れの少なさについても優位性を持つ。

いっぽう、「オンイヤー型」はポータブルヘッドホンと呼ばれるくらいサイズ的な有利があり、屋外へ持ち運ぶのには圧倒的に便利だ。加えて、装着時にドライバー位置が耳に近くなることから、こちらの音のほうが好み、という人も少なくない。使用する環境に配慮しつつ、装着感の好みで選択するのがおすすめだ。

左が「オーバーイヤー(アラウンドイヤー)型」、右が「オンイヤー型」のイヤーパッド

左が「オーバーイヤー(アラウンドイヤー)型」、右が「オンイヤー型」のイヤーパッド

【ポイント2】バッテリー駆動時間

ワイヤレスヘッドホン特有のチェックポイントとして、しっかりと確認してほしいのがバッテリー駆動時間の長さだ。最新モデルの大半はかなりの長時間駆動が可能になっており、実際に使用していても不満に思うことはほとんどなくなってきているが、低価格モデルや音質重視モデルなど、駆動時間がそれほど長くない製品もいくつか存在している。20時間程度の再生可能時間があればまず不満に思うことはないので、それをひとつの目安として考慮しよう。

バッテリー駆動時間はパッケージや製品のホームページなどから確認できる

バッテリー駆動時間はパッケージや製品のホームページなどから確認できる

【ポイント3】対応コーデック

Bluetooth接続のワイヤレスヘッドホンは、対応コーデックの種類によって音質が大きく向上してくれる可能性がある。具体的には、SBCを基本とした場合、AACやaptXだと少し音がよくなり、aptX AdaptiveやLDACだと格別の良音質になる、といったイメージだろうか。最新のAndroidスマートフォンなどは、aptX AdaptiveやLDACなどの高音質コーデックに対応している製品が増え、かなりの良音質を楽しめるようになってきた。スマートフォンやDAPなどプレーヤー側がしっかりと対応していることが前提だが、できれば良音質コーデックに対応した製品をチョイスしよう。

ちなみに、aptX Adaptiveは48kHz/24bitや96kHz/24bit、44.1kHz/16bitロスレスと、搭載チップの世代によって対応している規格が異なっていたりもするので、より良音質を求めたい人は詳細なスペックについても必ずチェックしておこう。また、Bluetoothの新しいオーディオ新規であるLE AUDIO対応製品も登場してきたが、こちらはまだ対応製品が出始めたばかりなのであまり気にする必要はないだろう。

音楽を高音質にワイヤレス伝送できるaptX AdaptiveとLDAC

音楽を高音質にワイヤレス伝送できるaptX AdaptiveとLDAC

【ポイント4】機能性

単にワイヤレス接続できるだけでなく、最近ではノイズキャンセリング機能や外音取り込み機能、有線接続などの多機能さを持ち合わせているワイヤレスヘッドホンも多い。屋外やオフィス、通勤通学で使用する場合などは、ノイズキャンセリング機能や外音取り込み機能を持つ製品がおすすめだ。また、最新モデルの中には3Dサラウンドに対応した製品も登場してきているので、そういった視点でチョイスするのもひとつの選び方といえる。

また、最新モデルはバッテリーが切れても有線ケーブルであれば音を楽しめる製品も増えていて、これが意外と重宝してくれることがある。有線時にもバッテリー駆動前提の製品もあるが、ワイヤレスに比べて圧倒的に遅延が少ないという別のメリットも持ち合わせている。有線接続対応か否かも、しっかりチェックしておこう。

有線接続対応のワイヤレスヘッドホンなら、バッテリーが切れてもケーブルでつなげて音楽を楽しめる

有線接続対応のワイヤレスヘッドホンなら、バッテリーが切れてもケーブルでつなげて音楽を楽しめる

アンダー1万円のおすすめワイヤレスヘッドホン

ワイヤレスヘッドホンにおいて、低価格モデルに位置するアンダー1万円の価格帯では、機能性の高さよりも装着感や音の好みを中心にチョイスするのが得策だ。とはいえ、最新モデルはこの価格帯であってもANC機能を持つ製品があるなど、思っている以上に高機能なモデルもラインアップされている。装着感や音の好みを優先しつつ、使用環境に合わせた機能性を持ち合わせているかもチェックしよう。

1. ソニー「WH-CH520」

ソニー「WH-CH520」(ベージュ)

ソニー「WH-CH520」(ベージュ)

アンダー1万円のオンイヤー型ワイヤレスヘッドホンとして人気を博した「WH-CH510」の後継モデル。バッテリー駆動時間が「WH-CH510」の最大35時間から最大50時間へと大幅に向上し、1.5時間の音楽再生が可能な急速充電も10分から3分へと短縮された。また、スマートフォン用アプリ「Headphones Connect」に対応することで、イコライザーでの音質カスタマイズや圧縮音源の高音域を復元する「DSEE」にも対応。ソニーが展開する「360 Reality Audio」の認定ヘッドホンにもなるなど、使い勝手が大きく向上しているのがポイントだ。

また、デザインについても刷新されており、特にイヤーパッドは、シワの少ないなめらかな表皮材と低反発クッション材により、オンイヤーヘッドホンならではの軽快な着け心地と装着感の両立を実現。重量については、先代の「WH-CH510」の132gに対し、147gと少々増えてしまったが、新デザインのヘッドクッションを含めて、長時間使用しても疲れにくくなっている。コーデックはSBCに加えてAACにも対応。

メリハリのしっかりしたダイレクト感の高いサウンドは先代と変わらず。いっぽうで、歪み感が抑えられ、細部の表現がしっかりと伝わってくるようにもなった。スイーベル機構も採用され持ち運びがしやすいので、屋外メインで使いたい人にはおすすめの製品だ。

装着タイプ:オンイヤー
重量:147g
バッテリー駆動時間:最大50時間
充電端子:USB Type-C
有線接続:×
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:ベージュブラックブルーホワイト

2. JBL「TUNE 520BT」

JBL「TUNE 520BT」 (ホワイト)

JBL「TUNE 520BT」 (ホワイト)

コストパフォーマンスの高さと良質なサウンドで好評を博しているJBLのエントリークラスワイヤレスヘッドホンの最新モデル。最大57時間というバッテリー性能を誇り、わずか5分で3時間の再生が可能な急速充電も搭載。2つの機器と接続できるマルチポイントや自分の声を聴きながら会話できるボイスアウェア機能など、魅力的な機能性も備わる。スマートフォン用アプリ「JBL Headphones」にも対応し、イコライザー調整やコンテンツや好みに合わせた音質設定の選択、オートパワーオフの設定など、便利な機能も活用可能。重量は157gとなかなかの軽量さを誇り、折りたたみ機構により持ち運びも手軽に行える。

33mm口径のダイナミックドライバーから奏でられるサウンドは、パワフルでメリハリのしっかりした音色傾向が特徴。それでいて、歪み感もしっかり抑えられていて、聴き心地も悪くない。バッテリー残量を気にせず、屋外で音楽を存分に楽しみたい人にはいい選択肢になってくれそうだ。

装着タイプ:オンイヤー
重量:157g
バッテリー駆動時間:最大57時間
充電端子:USB Type-C
有線接続:×
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:ブラックブルーパープルホワイト

3. オーディオテクニカ「SOLID BASS ATH-WS330BT」

オーディオテクニカ「SOLID BASS ATH-WS330BT」(ブルー)

オーディオテクニカ「SOLID BASS ATH-WS330BT」(ブルー)

「SOLID BASS」シリーズのオンイヤー型ワイヤレスヘッドホン。167gという軽量モデルながら、専用チューニングの40mm SOLID BASSドライバー搭載や低域の量感とクリアな中高域を両立する独自設計のベースダクト「PAT.P」機構の採用によって迫力の重低音を実現している。実際に試聴してみると、小型軽量なボディサイズからは想像できないほどパワフルなサウンドを楽しむことができる。それでいてキレのよい中高域を持ち合わせているなど、チューニングの絶妙さを感じる。

また、こまめに充電するのが面倒という人でも安心な最大70時間という超スタミナバッテリーも本機の大きな魅力のひとつ。10分の充電で約4時間の再生が可能な急速充電も備えており、いざというときにも安心だ。立体縫製のイヤーパッドを採用し、装着感もなかなかに良好。充電重低音サウンドが好みの人には最有力候補といえる製品だ。

装着タイプ:オンイヤー
重量:167g
バッテリー性能:最大70時間
充電端子:USB Type-C
有線接続:×
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:ブラックブルーカーキー

1~3万円のおすすめワイヤレスヘッドホン

1~3万円の価格帯の製品は、ノイズキャンセリング機能やスマートフォンの専用アプリとの連携、ロングライフバッテリーなど、機能面では大きな特徴を持つ製品が多くなっている。また、音質面でも上位機種の技術が投入されていたりと、満足度の高い製品が揃っているのも特徴だ。機能性をしっかりチェックしつつも、音の好み最優先でチョイスするのがこの価格帯での最適解だ。

4. JBL「TUNE 770NC」

JBL「TUNE 770NC」(パープル)

JBL「TUNE 770NC」(パープル)

老舗オーディオブランドの伝統に基づいた特徴的で良質なサウンドはもとより、コストパフォーマンスの高さでも好評を博しているJBLのノイズキャンセリング機能搭載ワイヤレスヘッドホンが「TUNE 770NC」だ。手の届きやすい価格設定でありながら、ノイズキャンセリング機能はもちろん、アンビエントアウェア機能とトークスルー機能という2タイプの外音取り込み方法が用意されている点も使い勝手がよい。また、最大70時間(ノイズキャンセリングオンでも最大44時間)という長時間再生に加え、わずか5分で3時間の再生が可能な急速充電機能も有しており、バッテリー周りもなかなか優秀なスペックを持つ。スマートフォン用アプリ「JBL Headphones」を活用することで、プリセット・イコライザー調整も可能。重量は232gとなかなかの軽量さを誇り、スイーベル機構や折りたたみ機構の採用により持ち運びも手軽に行える点も魅力的だ。

40mm口径のダイナミック型ドライバーから奏でられるサウンドは、ダイナミックさとパワフルさをあわせ持つエネルギッシュなサウンドが特徴。それでいて、歪みを感じさせない素直な表現で、ディテール表現もしっかり伝わってくるため、聴いていて楽しい。最大70時間というロングバッテリーライフで、バッテリー残量を気にせず音楽を思う存分楽しめる点もうれしい。屋外でも室内でも、元気のよいサウンドを存分に楽しみたい人にオススメしたい1台だ。

装着タイプ:オーバーイヤー
重量:232g
バッテリー性能:最大70間(ANCオフ時、オンの場合は最大44時間)
充電端子:USB Type-C
有線接続:〇
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:ブラックホワイトブルーパープル

5. オーディオテクニカ「ATH-HL7BT」

オーディオテクニカ「ATH-HL7BT」

オーディオテクニカ「ATH-HL7BT」

ワイヤレスヘッドホンとしては珍しいオープンエアー型の製品。53mm口径という大きめのドライバーユニットを採用しつつも、スマートなサイズ感にまとめられている。重量は220gと、アラウンドイヤータイプとしては比較的軽。また、2タイプの堅さのクッションを組み合わせた「2レイヤード・イヤパッド」によって、音響空間の確保に加え、快適さと装着性も両立している。

機能面では、2台のBluetooth機器と同時接続できるマルチポイントに対応し、オブジェクトベースの立体音響「360 Reality Audio」やゲームや映像コンテンツに最適な「低遅延モード」などの最新技術も搭載している。BluetoothコーデックはSBC、AACコーデックに対応。

最大の特徴はオープンエアー型であること。音漏れがあるので室内での利用がメインとなるが、それ故にオンライン会議などでは自分の声に違和感なく会話ができ、宅配などの急な訪問にも即座に対応できる。片側2基ずつの小型MEMSマイクとビームフォーミングマイク技術により、明瞭な通話音声も実現しているのもポイントだ。

低域にしっかりとした量感を持ち、高域がほんのわずかにきらびやかな迫力のサウンド。そのいっぽうで音色はごく自然、演奏も歌声もリアルに感じられる。室内で長時間使える、テレワークにも便利なヘッドホンが欲しい、という人にはぴったりの1台だ。

装着タイプ:オーバーイヤー
重量:220g
バッテリー性能:最大20時間
充電端子:USB Type-C
有線接続:〇
対応コーデック:SBC、AAC、LDAC
カラーバリエーション:ブラック

6. ソニー「WH-CH720N」

ソニー「WH-CH720N」(ホワイト)

ソニー「WH-CH720N」(ホワイト)

ソニー史上最軽量を謳うノイズキャンセリング機能搭載ワイヤレスヘッドホン。フラッグシップモデルの「1000X」シリーズと同じ統合プロセッサー「V1」を搭載し、フィードフォワード+フィードバックのハイブリッド方式のノイズキャンセリング機能を搭載することで、高いノイズ低減効果を実現している。また、スマートフォンのGPS機能と連係し、自宅や職場など事前に登録したノイズキャンセリング/外音取り込み設定やイコライザー設定に自動切り替えしてくれる「アダプティブサウンドコントロール」をはじめ、圧縮音源の高音域を補完する「DSEE」や、イコライザーによる音質調整、立体音響の「360 Reality Audio」認定取得など、ソニーらしい高い機能性も魅力のひとつだ。

連続再生時間はノイズキャンセリングオンで最大35時間、オフで最大50時間と必要十分のスペックを持つ。3分の充電で約1時間、10分の充電で約4.5時間使用できる急速充電も備わっている。BluetoothコーデックはSBCとAACに対応。

オーバーイヤー型のイヤーパッドは、心地よい装着感を持ち合わせている。192gというノイズキャンセリング機能搭載モデルとしては格別の軽量さと合わせて、長時間の使用時もストレスを感じることはないだろう。サウンドは、ていねいできめ細やかな表現が特徴。低域に十分な量感が確保され迫力は保たれているが、どちらかというと聴き心地のよいサウンドに仕立てられている。なによりもノイズキャンセリング機能の優秀さに感心させられた。外出先で長時間ヘッドホンを利用したい人、騒音レベルの高い場所で利用したい人におすすめしたい。

装着タイプ:オーバーイヤー
重量:192g
バッテリー性能:最大35時間(ANCオン時、オフ時は最大50時間)
充電端子:USB Type-C
有線接続:〇
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:ブラックホワイトブルー

7. Marshall「MAJOR IV」

Marshall「MAJOR IV」(ブラック)

Marshall「MAJOR IV」(ブラック)

ギターアンプで有名な英国の楽器ブランド、マーシャルのオンイヤー型ワイヤレスヘッドホン。ギターアンプをイメージさせる外観や、ジョイスティック型のマルチコントロールボタンを採用するなど、他社製品とは一線を画す個性的なスタイルを持ち合わせている。また、1回の充電で最大80時間の連続再生が可能だったり、15分の充電で約15時間の再生が可能なクイックチャージ機能を持つなど、バッテリーライフについては格別のスペックを誇っている。ワイヤレスチャージに対応しているのも希少だ。折り畳み式のヘッドバンド機構により、コンパクトに収納することもできる。

極上のフォーカス感を持つ、クリアネスなサウンドキャラクターが特徴。ギターやベースのディテールが、細やかに伝わってくる点もうれしい。楽器を演奏する人やロック系の音楽をメインに聴く人におすすめの製品だ。

装着タイプ:オンイヤー
重量:165g
バッテリー性能:最大80時間
充電端子:USB Type-C
有線接続:〇
対応コーデック:SBC
カラーバリエーション:ブラック、ブラウン

3万円オーバーのおすすめヘッドホン

ハイエンドモデルに位置するこの価格帯では、ノイズキャンセリング機能などは大半の製品で搭載されており、価格なりの高機能製を誇っていたりもする。そのため、音の好みから機能性、システム環境に合わせた使い勝手のよさなどもチェックするなど、一切の妥協なく製品を選ぶのがいいだろう。ベストな製品が見つからなければ購入を保留してもよいくらい(とりあえずは1万円以下の製品でつないでおくのもひとつの手だ)。じっくりと吟味しつつ、お気に入りの1台を探し出そう。

8. ソニー「WH-1000XM5」

ソニー「WH-1000XM5」(ブラック)

ソニー「WH-1000XM5」(ブラック)

ノイズキャンセリング搭載ヘッドホンのランドマーク的存在となっているソニー「1000X」シリーズの最新モデル。先代の「WH-1000XM4」からデザインを大きく刷新したほか、ノイズキャンセリング機能についても大幅にアップデート。高音質ノイズキャンセリングプロセッサー「QN1」と統合プロセッサー「V1」の2チップに、左右4つずつ合計8つものマイクを組み合わせることで、さらに強力でかつ環境にマッチした高精度なノイズキャンセリングを実現している。

機能面も、ヘッドホン装着者の髪型、メガネの有無、装着ずれなどの個人差を自動検出しノイズキャンセリング特性を最適化する「オートNCオプティマイザー」、スマートフォンのGPS機能と連係してノイズキャンセリング/外音取り込み設定やイコライザー設定に自動切り替えしてくれる「アダプティブサウンドコントロール」、音楽を聴きながら周囲の音も取り込める「アンビエントサウンド(外音取り込み)モード」、AI技術を組み込むことであらゆる音源にハイレゾ級の臨場感をもたらす「DSEE Extreme」など、最新フラッグシップモデルにふさわしい多数のインテリジェント機能を搭載。ソニーの展開する「360 Reality Audio」の認定ヘッドホンとなっており、テレビ「BRAVIA XR」シリーズとワイヤレストランスミッター「WLA-NS7」を組み合わせることで、Dolby Atmosの立体音響も楽しむこともできる。連続再生時間はノイズキャンセリング機能オンで最大30時間、オフで最大40時間。BluetoothコーデックはSBCとAACに加え、LDACにも対応している。

歴代、ノイズキャンセリング関連の高機能さに注目があつまる「1000X」シリーズヘッドホンだが、「WH-1000XM5」は音質においても良質さを誇る。基本は素直でていねいなサウンドだが、フォーカスのよい低域、歪み感の少ない伸びやかな高域によって、ダイレクト感の高いクリアネスなサウンドが楽しめる。最新最高峰のノイズキャンセリング機能が欲しい、けれども音質には妥協したくない人には必聴の製品だ。

装着タイプ:オーバーイヤー
重量:250g
バッテリー性能:最大30時間(ANCオン時、オフ時は最大40時間)
充電端子:USB Type-C
有線接続:〇
対応コーデック:SBC、AAC、LDAC
カラーバリエーション:ブラックプラチナシルバー

9. アップル「AirPods Max」

アップル「AirPods Max」(シルバー)

アップル「AirPods Max」(シルバー)

ヘッドホンの左右に2つのApple H1チップを搭載し、iPhoneやMacBookなどのアップルデバイスでの設定や切り替えをシームレースに行える、アップル純正のオーバーイヤー型ワイヤレスヘッドホン。40mm口径のダイナミックドライバーを搭載して良質なサウンドを実現したほか、独自のデュアルネオジムリング磁石モーターの働きによって、音量を最大にした場合でも全高調波歪みを1%未満にとどめているという。加えて、Dolby Atmosなどの立体音響技術「空間オーディオ」にも対応しているなど、単に高音質なだけではない、最新のサウンド表現も積極的に取り込んでいる。ノイズキャンセリング機能や外音取り込み機能も搭載し、ノイズキャンセリング機能オン時で最大20時間の連続再生時間を確保している。また、Bluetoothのバージョンは5.0を採用、接続安定性の高さも確保されている。

デザイン、操作系なども含めて、アップルらしい個性的な製品に仕上がっている。本体重量が384.8gとなかなかのヘビー級ではあるものの、iPhoneなどとの接続を前提とした機能性が多数搭載されており、アップル製品のユーザーには最有力候補の製品といえる。

装着タイプ:オーバーイヤー
重量:384.8g
バッテリー性能:最大20時間(ANCオン時)
充電端子:Lightningコネクター
有線接続:△(別売りのLightning – 3.5mmオーディオケーブルが必要、有線接続時もバッテリーを使用)
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:シルバースペースグレイスカイブルーグリーンピンク

10. Bose「QuietComfort Headphones」

Bose「QuietComfort Headphones」(サイプレスグリーン)

Bose「QuietComfort Headphones」(サイプレスグリーン)

ノイズキャンセリング搭載ヘッドホンの雄、Boseの最新ワイヤレスヘッドホン。「QuietComfort 45 headphones」の後継機で、同時期にデビューした同社フラッグシップ「QuietComfort Ultra Headphones」のひとつ下、ミドルクラスに位置づけられる製品となっている。外観は先代ほぼそのままで、「QuietComfort」シリーズ伝統のスライド式電源ボタンなども引き継がれている。また、ノイズキャンセリング機能と外音取り込みをワンアクションに統一し、「Quiet」と「Aware」という2種類のモードから選べる便利な操作系も受け継がれている。重量240gという持ち運びに手軽な軽さは変わらず、バッテリー駆動時間も最大24時間が保持されている。BluetoothコーデックはSBCとAACに対応。

サウンドは、ほかのBose製ヘッドホンとキャラクターは似ており、メリハリのしっかりした、それでいて楽曲全体がほどよく見通せる、ウェルバランスな音に仕上げられている。「QuietComfort 45 headphones」に対してはメリハリのよさが向上し、よりBoseらしいサウンドキャラクターにシフトした。おかげで、ジャズや名盤ロックなど得意なジャンルがいちだんと楽しめるようになった。いっぽう、細部の表現もよいのでオーケストラなどのクラシックも十分に楽しめる。飛行機の騒音をやわらげてくれるほどの高性能ノイズキャンセリング機能は大前提だが、音楽も存分に楽しみたいという要望にもしっかりと応えてくれる、バランスのとれた1台だ。

装着タイプ:オーバーイヤー
重量:240g
バッテリー性能:最大24間(ANCオン時)
充電端子:USB Type-C
有線接続:〇
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:サイプレスグリーンホワイトスモークブラックムーンストーンブルー

11. ゼンハイザー「MOMENTUM 4 Wireless」

ゼンハイザー「MOMENTUM 4 Wireless」(ホワイト)

ゼンハイザー「MOMENTUM 4 Wireless」(ホワイト)

フィードフォワード+フィードバックのハイブリッド方式ノイズキャンセリング機能を搭載するゼンハイザーのワイヤレスヘッドホンフラッグシップモデル。ノイズキャンセリング用に4つ、通話用に4つのマイクを採用することで、高性能なノイズキャンセリング機能と良質な通話音声を両立させている。

なお、「MOMENTUM」シリーズのヘッドホンといえば、ネオクラシック然とした個性的なスタイルが特徴だったが、「MOMENTUM 4 Wireless」ではよくあるオーソドックスなデザインへと変更され、使いやすさや装着感がアップしている。実際、ヘッドホンを持てば自動で電源オン、使わない状態で15分放置すれば自動で電源オフになる「オートオン/オフ機能」や、ヘッドホンを外すと自動で停止、装着すると自動で再生を開始する「スマートポーズ機能」、最大60時間の連続再生が可能なバッテリー性能など、ユーザビリティーに関する配慮が随所に見られる。スマートフォン用アプリ「Smart Control」にも対応し、イコライザー調整や、左右の耳の聴力に合わせてオーディオを調整する「サウンドパーソナライズ機能」も持ち合わせている。Bluetoothコーデックは、SBCやAACに加え、aptX Adaptiveにも対応。

42mm口径ドライバーを搭載したサウンドは、先代にあたる「MOMENTUM Wireles」同様、エッジの効いたメリハリのよいキャラクターが特徴。低域の量感もしっかり確保されていて、迫力のサウンドを楽しむことができる。機能も音質にも妥協したくないという人はぜひ注目してほしい1台だ。

装着タイプ:オーバーイヤー
重量:293g
バッテリー性能:最大60間(ANCオン時)
充電端子:USB Type-C
有線接続:〇
対応コーデック:SBC、AAC、aptX、aptX Adaptive
カラーバリエーション:ブラックホワイト

12. Shure「AONIC 50 GEN 2」

Shure「AONIC 50 GEN 2」(ブラック)

Shure「AONIC 50 GEN 2」(ブラック)

Shure初のノイズキャンセリング機能搭載ワイヤレスヘッドホン「AONIC 50」が第2世代へと進化した。新たにSnapdragon Soundテクノロジーを採用し、接続安定性を向上させつつハイレゾ級の良サウンドを楽しめるようになった。さらに、3つの空間オーディオモード(音楽モード、シネマモード、ポッドキャストモード)も採用され、好みに合わせた空間表現を楽しめるようにもなった。スマートフォン用アプリ「ShurePlus PLAY」を活用すれば、イコライザー設定も可能となっている。また、ノイズキャンセリング機能に新技術が導入されており、先代の「AONIC 50」から進化している。対応コーデックはSBC、AAC、aptX、aptX HD、aptX Adaptive、LDACと、メジャーな形式ほぼすべてを網羅。バッテリー性能も最大45時間の連続再生が可能と、先代の「AONIC 50」に対して2倍以上の持続時間へと大幅に向上しているのもうれしい進化点だ。

プロ用モニターヘッドホンを得意としているShureということもあってか、やわらかい感触のオーバーイヤー型イヤーパッドやヘッドバンドは変わらず快適、長時間の使用時にもストレスが少ない。いっぽう、肝心のサウンドはというとShureらしいと言うべきか、ダイナミックでスピード感あふれるサウンドが特徴。ロックもジャズもクラシックも、生き生きとした伸びやかなサウンドを楽しませてくれる。このあたりは初代と変わらないものの、解像感が向上することでさらにリアルな、そして生き生きとした表現を楽しませてくれるようになった。音質も機能性も格段にクオリティがよくなっている、とても魅力的な製品だ。

装着タイプ:オーバーイヤー
重量:337g
バッテリー性能:最大45時間(ANCオン時)
充電端子:USB Type-C
有線接続:〇
対応コーデック:SBC、AAC、aptX、aptX HD、aptX Adaptive、LDAC
カラーバリエーション:ブラック

どんな場所で利用するか、装着感、音の好みに合わせて自分に最適なモデルを選ぶのが鉄則

ワイヤレスがイヤホン・ヘッドホンのメインスタイルとなった昨今、ワイヤレスヘッドホンもエントリーからハイエンドクラスまで幅広い価格帯の製品がラインアップ。タイプもノイズキャンセリング機能付きの屋外メインモデルから室内向けの開放型ハウジング採用モデルまで、さまざまなスタイルが取り揃うようになった。

製品選びのポイントは、ズバリ“主にどこで使いたいか?”を考えることが重要となる。屋外メイン、特に電車や飛行機内で利用したい人はノイズキャンセリング機能が必須となるし、特に高性能なハイブリッドタイプや細やかに効き具合をコントロールできる製品が重宝してくれる。

逆に、自宅などの室内がメイン、屋外でも比較的静かな場所で使うことが大半の人は、ノイズキャンセリング機能のない製品を選び出費を抑えるという手もある(機能を抑えることで軽量化にも寄与するので長時間使用時のストレスも少なくなる)。全部のせは便利だが、決してベストではないと心の隅に留めておいてほしい。

さらに、購入時には装着感と音色傾向も気にしてほしいポイントだ。装着感が気に入らないとすぐに使わなくなってしまう可能性があるし、音色が気に入るか気に入らないかも同様。機能性も重要だが、オーディオ製品としての実力もしっかりとチェックしてほしい。

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価格.comではワイヤレスヘッドホン・Bluetoothヘッドホンの中でも特に高機能モデルが人気のようで、なかでもノイズキャンセリング機能を搭載したモデルはユーザーから大きく支持されている。最近では1万円前後で購入できる製品にもノイズキャンセリング機能が搭載されるようになってきており、ヘッドホンの中でも特に屋外での利用する機会が多いワイヤレスヘッドホン・Bluetoothヘッドホンにおいては、ノイズキャンセリング機能搭載は当たり前になりつつあるようだ。

▼「ワイヤレスヘッドホン・Bluetoothヘッドホン 人気売れ筋ランキング」の傾向を価格.comマガジン編集部 遠山が解説

価格.comマガジン編集部 遠山
価格.comマガジン編集部 遠山

「ワイヤレスヘッドホン・Bluetoothヘッドホン」の人気売れ筋ランキングの上位は、ソニーのフラッグシップモデル「WH-1000XM5」が引き続き1位をキープ、その後ろをBose「QuietComfort Ultra Headphones」、ソニー「ULT WEAR WH-ULT900N」が追いかける展開です。ワイヤレスイヤホンに比べると新製品の数が少なく、ランキングトップ20の顔ぶれの変化は少ないですが、直近では耳をふさがないワイヤレスヘッドホンとして大きな話題となっているNTTソノリティ「nwm ONE」が注目のニューカマーとして台頭してきています。

2024年7月のメーカー別シェアは、1位がソニー、2位がBose、3位がオーディオテクニカとなっており、6月に比べるとソニーがシェアを落とし、Boseやオーディオテクニカ、ゼンハイザーがシェアを伸ばしてきています。シリーズ別の内訳を細かく見てみると、ソニーはランキング1位の「WH-1000XM5」が所属している「1000X」シリーズは6月よりも数値が若干伸びていますが、新製品の「ULT WEAR WH-ULT900N」の需要が一巡したことで「ULT POWER SOUND」シリーズの数値が落ち込んだ分までカバーできなかったようです。オーディオテクニカは、6月に発売したばかりの新製品「ATH-S300BT」が好調なことに加え、夏の大型セールで大きく価格が値下がった「ATH-M50xBT2」がシェア拡大に寄与したようです。なお、価格帯に関しては大型セールの影響からか、50,001円超の高価格帯がやや落ち着き、10,001円~20,000円の価格帯が若干伸びていました。

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価格.com最安価格35,704円 ( 発売日:2023年10月19日 )
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MOMENTUM 4 Wireless
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価格.com最安価格43,590円 ( 発売日:2022年 8月23日 )
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AONIC 50 GEN 2 SBH50G2-BK-J [ブラック]
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価格.com最安価格49,500円 ( 発売日:2023年 9月29日 )
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