2024年9月11日にハーマンインターナショナルが開催した「HARMAN ExPLORE TOKYO 2024」で、今年の秋冬に登場するJBLやHarman Kardonの新製品が披露された。実機の写真を交えながら、注目の新製品をまとめてレポートする。
JBL完全ワイヤレスイヤホンの新フラッグシップモデル「TOUR PRO 3」(ブラック)
JBLは完全ワイヤレスイヤホンが豊作! AVアンプやゲーミング製品も多数登場
JBLブランドからは、完全ワイヤレスイヤホンやAVアンプ、ゲーミングヘッドセット・イヤホン、サウンドバーなどが一挙登場する。
なかでも注目は、完全ワイヤレスイヤホンの新フラッグシップモデル「TOUR PRO 3」だろう。JBLのイヤホンとして初めて、ダイナミック型とBA型のドライバーを組み合わせた「デュアルドライバー」を採用、ハイレゾコーデックのLDACにも新たに対応するなど、音質を大きくブラッシュアップしたという。
ダイナミック型とBA型のドライバーを組み合わせた「デュアルドライバー」をJBLのイヤホンとして初めて採用
左が「TOUR PRO 3」、右が「TOUR PRO 2」。ショートスティック型のイヤホン形状を引き続き採用する
タッチディスプレイ付きのスマート充電ケースも、画面サイズが「TOUR PRO 2」に比べて約29%アップ。バッテリー残量や接続コーデックをトップ画面から素早く確認できるようになったほか、画面サイズが大きくなったことで、再生楽曲のアーティスト名やアルバム名なども確認できるようになったそうだ。
左が「TOUR PRO 2」、右が「TOUR PRO 3」。画面サイズが約29%アップしたことで、タッチ操作がさらに使いやすくなり、表示できる情報量も拡大したという
さらに、スマート充電ケースはトランスミッター機能が新たに追加されたのもトピック。Bluetoothに対応していないテレビやゲーム機にスマート充電ケースを接続し、「TOUR PRO 3」のイヤホン本体や、Auracast対応のスピーカーなどに接続機器のサウンドをワイヤレスで伝送できるという。
「TOUR PRO 3」のスマート充電ケースを使ったAuracastのデモの様子。赤く囲った部分がスマート充電ケースで、テレビのヘッドホン出力からのサウンドをイヤホンに伝送している
ほかにも、ノイズキャンセリング機能が強化されたほか、ヘッドトラッキング対応の空間オーディオ機能も新たに追加されるなど、「TOUR PRO 2」から機能面も大きくアップデートされているという。現時点で発売時期や価格は未定とのことだが、期待度大の新製品であることは間違いない。
ノイズキャンセリング機能の効果をさらに高めるため、フォームイヤーチップが付属しているのも「TURE PRO 3」の特徴だ
「TURE PRO 3」のほかにも、エントリークラスの完全ワイヤレスイヤホン「WAVE BUDS 2」や「WAVE BEAM 2」、スポーツ向けの完全ワイヤレスイヤホン「ENDURANCE RACE 2」、オープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホン「SOUNDGEAR SENSE」の新色など、完全ワイヤレスイヤホンの新製品が多数展示されていた。いずれも、現時点で発売時期や価格は未定となっている。
エントリークラスの完全ワイヤレスイヤホン「WAVE BUDS 2」。ノイズキャンセリング機能が新たに追加されるそうだ
スティック型の「WAVE BEAM 2」も登場予定
スポーツ向けの完全ワイヤレスイヤホン「ENDURANCE RACE 2」。イヤホン本体の防塵・防水保護等級は最高位のIP68で、屋外でのスポーツでも安心して利用できるという
オープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホン「SOUNDGEAR SENSE」の新色ブルー
クラウドファンディングが開始された子ども向けのノイズキャンセリングヘッドホン「JUNIOR 470NC」もさっそく展示されていた
ゲーミング向けの“JBL Quantum”からは、有線ゲーミングイヤホン「Quantum 50C」と有線ゲーミングヘッドセット「Quantum 100M2」が登場。「Quantum 50C」はドライバーユニットを刷新してハイレゾ対応となったほか、同梱のUSB Type-Cアダプターを活用したUSB接続にも新たに対応したのがトピックだ。いずれも9月26日発売で、価格はいずれもオープン。JBLオンラインストアでの販売価格は「Quantum 50C」が4,950円、「Quantum 100M2」が6,050円となる。
有線ゲーミングイヤホン「Quantum 50C」
有線ゲーミングヘッドセット「Quantum 100M2」
JBLからは、AVアンプ「MAシリーズ」も発表された。ラインアップは、9.2ch対応の「MA9100HP」と、コンパクトな7.2ch対応の「MA710」。いずれも、AVアンプとしては珍しいホワイトを基調としたシンプルな意匠が特徴的。上位モデル「MA9100HP」のフロントには大型の液晶ディスプレイも備わっており、音源のジャケットなども表示できるという。HDMIは8Kまで対応しており、「Dolby Atmos」や「DTS:X」といったイマーシブオーディオフォーマットにも対応する。いずれも9月26日発売で、価格は「MA9100HP」が253,000円、「MA710」が121,000円(いずれも税込)。
9.2ch対応のAVアンプ「MA9100HP」
7.2ch対応AVアンプ「MA710」(写真中央)
Harman KardonブランドからはサウンドバーとBluetoothスピーカーが登場
Harman Kardonブランドからは、サウンドバーとBluetoothスピーカーの新モデルが秋冬に登場予定だ。
「ENCHANT 1100」は、合計11基のスピーカーを搭載し、単体で5.1.2ch再生が可能なサウンドバーだ。1本バータイプの製品だが、壁や天井の音の反射を活用する独自の「MultiBeam」技術が搭載されており、「Dolby Atmos」や「DTS:X」といったイマーシブオーディオフォーマットのコンテンツもしっかりと楽しめるという。Harman Kardonブランドらしく、インテリアをじゃましないファブリック素材やアルミ素材を使用したシンプルな意匠に仕上がっている点もポイントだ。発売日や価格は現時点では未定となっている。
1本バータイプのサウンドバー「ENCHANT 1100」
インテリアをじゃましないシンプルな意匠はHarman Kardonブランドらしいところ
「ONYX STUDIO 9」は、丸型のデザインが特徴的なBluetoothスピーカーだ。薄型のデザインだが、スピーカー構成はツイーター3基とウーハー1基となかなかリッチ。バッテリー内蔵で、背面には取っ手も設けられているので、家の中で手軽に持ち運んで利用できるのもうれしいところ。Auracastにも対応しており、対応デバイスを組み合わせてマルチルームオーディオシステムとしても活用できるそうだ。カラーは2色展開の予定。こちらも発売日や価格は現時点では未定となっている。
Bluetoothスピーカー「ONYX STUDIO 9」。丸型のデザインが特徴的
カラーは2色展開
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