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AV家電 デカくて重くて音がいい! Bose「SoundLink Max Portable Speaker」はロマン全振りのBluetoothスピーカーだ

バッテリーを内蔵し、いつでもどこでも音楽を楽しめるBluetoothスピーカー。防塵・防水は当たり前でアウトドアにも持ち出せる、スマホと組み合わせて手軽に音楽を楽しむための定番アイテムだ。

人気ブランドの一角は米国の老舗ブランドBose。2024年7月に発売された「SoundLink Max Portable Speaker」は、Bluetoothスピーカーのなかでも“パワフルな音質”にこだわった趣味性のあるモデルだ

Bose「SoundLink Max Portable Speaker」

Bose「SoundLink Max Portable Speaker」

“お、いいな”と思うかもしれないが、このスピーカーのもうひとつの特徴は“サイズが相応にデカい”、そして“重い”ということ。

「SoundLink Max Portable Speaker」の本体サイズは、265(幅)×120(高さ)×105(奥行)mmで、重量は2.13kg。500mlのペットボトル程度というBluetoothスピーカーの定番サイズからは大きく外れている。外出先で使うポータブルラジオに小さなダンベルをくっつけた程度の、筋トレもできそうな重量感だ。

手のひらに収まらない巨大サイズ。2.13kgという重さもなかなかのもの

手のひらに収まらない巨大サイズ。2.13kgという重さもなかなかのもの

本体には取り外し可能なロープハンドルとオプションのショルダーストラップが装着済みで(オプションで肩掛け用の131cm「SoundLink Max Rope Carrying Strap」に交換も可能!)、メーカー曰く“携帯性も考慮した設計”ということらしい。

登山用ロープの素材を使ったロープハンドル付き

登山用ロープの素材を使ったロープハンドル付き

ちなみに、製品名にもしっかりと“Portable”という文字が入っているが、これは“利用シーンとして持ち運びはする”くらいのニュアンスなのだろう。

スピーカー本体はIP67等級の防塵・防水に対応しており、Boseによると落下の衝撃、高湿度、炎天下などさまざまな環境下でタフネス性能のテストも行われているという。

高温多湿な日本の夏の屋外利用にも耐えるタフネス性能があるそうだ

高温多湿な日本の夏の屋外利用にも耐えるタフネス性能があるそうだ

僕も今年の夏は自宅の庭に持ち出し、遠慮なく水をかけて遊んだ。防水も本格的で、水深約1mの深さで約30分間は浸水しないというスペックを備えているだけでなく、本体が水に浮かぶよう設計されているところもユニークだ。

防水性能も本格的。バケツの水に沈めても壊れる気配はまったくない

防水性能も本格的。バケツの水に沈めても壊れる気配はまったくない

さて、そんな「SoundLink Max Portable Speaker」のレビューを今回はお届けしよう。

大型スピーカーらしいパワフルな重低音サウンド

Boseと言えば小型でもBose流と呼びたくなる豊かな重低音サウンドが特徴だが、そのなかでもサイズの制約がさほどない「SoundLink Max Portable Speaker」は“大型スピーカーに匹敵するパワフルなサウンド”がウリだ。

本体前面と側面がスピーカーグリルになっている

本体前面と側面がスピーカーグリルになっている

「SoundLink Max Portable Speaker」の内部には、3基の高性能トランスデューサー(ドライバーユニット)と2基のパッシブラジエーターを搭載。

こちらは説明会で披露された「SoundLink Max Portable Speaker」のカットモデル。前面のセンターにツイーター、左右にウーハーをレイアウト

こちらは説明会で披露された「SoundLink Max Portable Speaker」のカットモデル。前面のセンターにツイーター、左右にウーハーをレイアウト

本体側面にはパッシブラジエーターが配置されている

本体側面にはパッシブラジエーターが配置されている

スピーカー構成のみならず、サウンド再生には音の歪みを最小限に抑える独自のデジタル信号処理技術(DSP)も搭載。ただ、より小型の「SoundLink Flex Bluetooth Speaker」にあった上向き設置向けのサウンド最適化機能は本製品にはないようだ。

Bluetoothのバージョンは5.3で、クアルコム「Snapdragon Soundテクノロジー」によるaptX Adaptiveコーデックにも対応。対応するAndroidスマホを組み合わせて確認してみたが、44.1kHz/24bitで接続されるようだ。

高音質コーデックのaptX Adaptiveにも対応

高音質コーデックのaptX Adaptiveにも対応

バッテリー駆動では最大20時間の音楽再生が可能で、充電ポートはUSB-C。ちなみに本機からのUSB-C出力、いわゆるモバイルバッテリー的な使い方も可能となっている。

背面端子はUSB-CとAUX入力のみでシンプル

背面端子はUSB-CとAUX入力のみでシンプル

実際に「SoundLink Max Portable Speaker」のサウンドを体験してみたが、Bluetoothスピーカーの域を超えたド迫力なサウンドに驚いた。サイズ、重さを乗り越えて使いたいと思えるだけの“パワー”がそこにはある。サウンドの特徴はやはり重低音と語りたくなるが、サイズから来る低域側の余裕こそがポイント。

J-POPのYOASOBI『アイドル』では、イントロからズンと響く重低音が空気を振動させる深みある音。歌声もほどよくクリアというだけでなく、中域の声の厚みが表現力を増している。シンバルの高域も予想外にシャープ。Hi-Fiオーディオ的な音ではなく、フロアスピーカーのような実体感のある迫力に振り切ったサウンドだ。

aptX Adaptiveコーデックで音質チェック

aptX Adaptiveコーデックで音質チェック

そしてさまざまな楽曲を聴いて気づいたのだが、米国の老舗ブランドであるBoseらしく、洋楽との相性が抜群だ。レディ・ガガ&ブルーノ・マーズとのデュエット曲『DIE WITH A SMILE』を聴くと、バラード調に始まるイントロからブルーノ・マーズの歌声から空間上に浮かんで音場がしっかりと構築され、ベースの音もリッチで心地よい。

ちなみに、スマホアプリ「Bose Music」を組み合わせることで、本機は音質カスタマイズも行える。調整できるのは低音/中音/高音の3バンドで、サウンドバランスはデフォルトでもよくできているが、中音/高音を上げるとボーカルはさらに聴きやすくなる。

スマホアプリ「Bose Music」から3バンドのイコライザー設定が可能

スマホアプリ「Bose Music」から3バンドのイコライザー設定が可能

「SoundLink Max Portable Speaker」のボリュームについても触れておこう。屋内でBGMを流すような音楽リスニングを想定し、30畳以上あるリビングルームで「SoundLink Max Portable Speaker」を活用してみたが、スマホ側のボリューム半分で部屋中に音を満たせるレベルだった。これ以上ボリュームを上げると戸建てでも家の外まで音漏れしてしまい、近所迷惑を考えなければならないレベルになる。

いっぽう、「SoundLink Max Portable Speaker」は小音量でも深みある重低音を楽しめるサウンドに仕上がっているところもあわせて押さえておきたいポイントだ。夜中の音楽リスニングや、普段はマンションなどで大音量を出せなくても、余裕あるサウンドを楽しめる。

そして、屋外に持ち出して音楽を楽しむという用途も大いにアリだ。記事の冒頭でも触れたが、防塵・防水のタフネス性能を有しているので、万が一水がかかっても問題になるようなことはなく、ラフに扱えるという点でも安心感がある。

水遊びの最中の音楽リスニングも安心

水遊びの最中の音楽リスニングも安心

【まとめ】ロマン全振りのデカくて重くて音がいいBluetoothスピーカー

BoseのBluetoothスピーカーとしても最上位モデル「SoundLink Max Portable Speaker」。本体は巨大で重量もそれなりにあるので、手軽な音楽リスニングのお供に手を出すアイテムという点からは外れる。だが、そこは音質へのこだわりとトレードオフだし、オーディオが趣味の人間としては定番を狙いすぎるギアでは面白くない。ロマン全振りのデカくて重くて音がいいBluetoothスピーカーとして、Bose「SoundLink Max Portable Speaker」はこだわりある人にぜひ使ってほしいアイテムだ。

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