スマートフォン、タブレット、パソコン、テレビ、ゲーム機、ロボット掃除機、エアコンなど、最近は家中のあらゆる機器がインターネットにつながります。それらの機器をより快適に使うために重要なのが、インターネット接続に欠かせないWi-Fiルーター(無線LANルーター)です。
すでに多くの人がWi-Fiルーターを利用しているとは思いますが、もしも、「家の中でつながりにくいところがある」「家族がいっせいにパソコンやスマホを使うとネットが遅くなる」といった不満を感じたことがあるなら買い替えのタイミングです。
本特集では、Wi-Fiルーター選びのポイントを解説するとともに、買って間違いのない定番モデルを厳選して紹介します。
定番のWi-Fiルーター12機種をピックアップしました
※記事中に表示する価格.com最安価格と人気売れ筋ランキングは、2024年6月10日時点での情報を参考にしています。
- Wi-Fiルーターの選び方5大ポイント
- ポイント1 今選ぶならスタンダードな「Wi-Fi 6」規格がおすすめ
- ポイント2 「アンテナ数4本/最大伝送速度4800Mbps」を軸にする
- ポイント3 最新スマホを使っているなら上位規格「Wi-Fi 6E」規格を選ぼう
- ポイント4 設置環境によっては「メッシュWi-Fi」対応モデルを選ぼう
- ポイント5 スペックに書かれている「推奨環境」はあくまでも目安
- おすすめWi-Fiルーター
- これを選んでおけば間違いない! 「Wi-Fi 6」対応の定番モデル2機種
- 1~2人暮らしで安く済ませたいならこの4機種
- より安定した通信環境を実現する「Wi-Fi 6E」対応モデル2機種
- 戸建て向けメッシュWi-Fi対応ルーターのセット品2機種
- 超高速インターネット回線向け10Gbpsモデル2機種
- 通信速度が遅いのはWi-Fiルーター以外に原因があるかも!?
Wi-Fiルーターの選び方5大ポイント
Wi-Fiルーターを購入するときに悩まされるのが、その製品の数です。店頭やオンラインショップには驚くほど多くの製品が用意されていて、しかも、型番やスペックは英語と数字の羅列。「何を基準に選べばよいのかわからない」という人も多いと思います。
そこで、ここでは、細かいことは抜きして「最低限これだけ押さえておけばOK」という、Wi-Fiルーターのシンプルな選び方を紹介します。
ポイント1 今選ぶならスタンダードな「Wi-Fi 6」規格がおすすめ
Wi-Fiルーターを購入するときにまず押さえておきたいのがWi-Fiの規格です。ひと昔前は「IEEE802.11○」という無線の国際規格が使われていましたが、最近は、「Wi-Fi 6」「Wi-Fi 5」「Wi-Fi 4」といったように、わかりやすい名称で表記されています。
6や5など末尾の数字は世代を表わしていて、数字が大きくなるほど新しい規格であることを意味します。そして、それぞれの規格によって最大通信速度と周波数帯が異なります(下表参照)。高速なインターネット回線に加入しているのに古い規格のWi-Fiルーターを使っている場合は、新しい規格のモデルに買い替えるだけで速度アップが期待できますよ。
Wi-Fi規格の一覧表
おすすめは、現時点で最もスタンダードな規格「Wi-Fi 6」に対応するWi-Fiルーターです。「Wi-Fi 5」「Wi-Fi 4」など古い規格のものは価格が安いですが、これから長く使うことを考慮すると避けたほうが無難。「Wi-Fi 6対応を選んでおけば間違いない」と覚えておいてください。
ポイント2 「アンテナ数4本/最大伝送速度4800Mbps」を軸にする
次に把握しておきたいのが、「無線アンテナの本数」と無線LANの「最大伝送速度」です。アンテナの品質にも左右されますが、単純に、アンテナの本数が多いほど高性能で、最大伝送速度も速くなると理解してもらって大丈夫です。そして、最大伝送速度が速いほうが、通信の安定性の面でも有利な場合が多いです。
アンテナ数のスペックは、対応する周波数帯別に「4本」「2本」といったように表示されています。また、「受信用アンテナ×送信用アンテナ」に分けて「4×4」「2×2」などと表記する場合もあります。
Wi-Fi 6対応ルーターを選ぶ場合、特に注目してほしいのは、最も接続する端末が多くなるであろう5GHz帯のスペック。以下を基準にしてください。
●Wi-Fi 6対応ルーター 5GHz帯の基準スペック
アンテナ数:4本
最大伝送速度(理論値):4800Mbps
上記のスペックを満たす最新モデルであれば、一般的な2階建て住宅や2LDK~3LDK程度の広さのマンション・アパートなど、幅広い環境において安定したWi-Fi環境を実現できるはずです。
もちろん、8本のアンテナなどを搭載する高性能モデルのほうが安定性にすぐれますが、その分、価格も高いです。「5GHz帯でアンテナ数4本、最大伝送速度4800Mbps」のスペックを満たすものが、現時点では最も性能と価格のバランスにすぐれています。
なお、ワンルームや1DKなど比較的狭いスペースで、1~2人の利用人数であれば、アンテナ数は2本、最大伝送速度は1200Mbps程度で十分な場合もあります。
ポイント3 最新スマホを使っているなら上位規格「Wi-Fi 6E」規格を選ぼう
最近は、「iPhone 15 Pro」シリーズや「Pixel」シリーズなど、Wi-Fi 6の上位規格「Wi-Fi 6E」に対応する端末が増えてきました。こうした最新端末を使っている場合、少し価格は高くなりますが、Wi-Fi 6E対応のWi-Fiルーターを選ぶとより安定した通信環境を構築できます。
「iPhone 15 Pro」シリーズなど、最新スマートフォンはWi-Fi 6Eに対応するモデルが増えてきました
Wi-Fi 6Eは、Wi-Fi 6とは異なり「6GHz帯」をカバーしているのが特徴です。選び方としては、6GHz帯と5GHz帯を合計したスペックをチェックしてください。6GHz帯と5GHz帯の合計でアンテナ数4本、最大伝送速度4800Mbpsを基準にするといいでしょう。
注意点は、購入前に、使用しているスマートフォンやパソコンがWi-Fi 6Eに対応しているかどうかをしっかり調べておくこと。Wi-Fi 6やWi-Fi 5に対応する端末しか持っていないのにWi-Fi 6Eルーターを選択してしまうと、5GHz帯の通信を圧迫してしまって「Wi-Fi 6E対応ルーターが持つ本来の力を発揮できない」ということも考えられます。
なお、最新バージョンの「Wi-Fi 7」は、Wi-Fi 6E/6と比べて最大で4倍以上の超高速通信に対応する次世代規格です。まだ対応する端末が少なく、ルーターの価格も高額ですが、最大10Gbpsの超高速インターネット回線を利用していて予算に余裕があるなら、将来を見据えて選択肢に入れておいてもいいでしょう。
ポイント4 設置環境によっては「メッシュWi-Fi」対応モデルを選ぼう
より広い空間でWi-Fi接続の安定性を求める場合は、「メッシュWi-Fi(メッシュ中継)」という機能を搭載するWi-Fiルーターを選ぶとよいでしょう。
メッシュWi-Fiとは、複数のWi-Fiルーターを連携させることで、網目(メッシュ)のようなWi-Fiネットワーク環境を構築する拡張機能。1台のWi-Fiルーターを使う場合よりも電波が届く範囲が広く、電波の届きにくいところでの通信の安定性が増します。
「Wi-Fiルーターを新調したけど、部屋によっては通信が安定しない」場合に、Wi-Fiルーターを追加してメッシュWi-Fiを構築することで改善できるのが便利です。特に効果を発揮するのが、3階建てなど高さのある建物。大きくて広い空間用にWi-Fiルーターを購入するのであれば、「メッシュWi-Fi」対応のものを選んでおくと安心できます。
「メッシュWi-Fi」のイメージ図。対応のWi-Fiルーターを複数台使用して、網目(メッシュ)のようなWi-Fiネットワーク環境を構築する機能です。なお、「メッシュWi-Fi」と同じようなものとして「中継機能」がありますが、両者は異なる機能ですので注意してください。「メッシュWi-Fi」のほうが速度・安定性ともにすぐれています(画像はバッファローのニュースリリースより抜粋)
ポイント5 スペックに書かれている「推奨環境」はあくまでも目安
Wi-Fiルーターのスペックを見ると、対応可能な間取りや利用人数、台数などの推奨環境が記載されています。
ただ、この推奨環境は、対応する周波数帯をフル活用した場合に対応できる範囲を示しているものであり、間取りに3LDKと書かれているからといって、すべての3LDK環境で快適に利用できることを示すものではありません。無線通信の速度・安定性は、建物の大きさや構造、障害物などによって大きく変わりますので、あくまでも参考程度にとどめておいてください。
ざっくり言えば、2LDKに住んでいるなら3LDK向けモデル、3LDKなら4LDK向けモデルといったようにワンランク上の出力を持つモデルを選んでおくと安心です。
Wi-Fiルーターのスペックを見ると、対応可能な間取りや利用人数などの推奨環境が記載されていますが、家の真ん中にWi-Fiルーターを設置した場合の目安ですので参考程度にとどめておきましょう。家の隅にWi-Fiルーターを置いた場合、遠い部屋には電波が届きにくくなります
このほか、Wi-Fiルーターのさらに詳細な機能を知りたい人は、以下の価格.comの解説記事をご覧ください。
これを選んでおけば間違いない! 「Wi-Fi 6」対応の定番モデル2機種
「Wi-Fiルーターは製品数が多くてどれを選んでいいかわからない」という人は、価格と性能のバランスにすぐれたWi-Fi 6対応のスタンダードモデルに注目してください。ここでは、価格.comで人気を2分するNECとバッファローの定番2機種を紹介します。
NEC「Aterm WX5400HP」
売れ筋ランキング上位の定番Wi-Fi 6ルーター
NEC「Aterm WX5400HP」
NECプラットフォームズのWi-Fiルーターは、安定性に定評があって価格.comでも人気が高いです。そのラインアップの中でも特に“定番”と言えるのが、価格.com「Wi-Fiルーター」カテゴリーの人気売れ筋ランキングで上位を長くキープしている「Aterm WX5400HP」です。
Wi-Fi 6に対応するのはもちろん、5GHz帯のアンテナは4本で、最大伝送速度は4804Mbpsと高性能。メッシュWi-Fiに対応するほか、高速な通信環境を実現する「ハイパワーシステム」や「ワイドレンジアンテナPLUS」といった独自機能も搭載しています。
どれを選んでよいのか迷ったら、この定番品を選んでおけば間違いないです。
●主なスペック
・無線方式:Wi-Fi
6
・アンテナ数:4本(5GHz)、2本(2.4GHz)
・ストリーム数:4ストリーム(5GHz)、2ストリーム(2.4GHz)
・最大伝送速度:4804Mbps(5GHz)、574Mbps(2.4GHz)
・メッシュWi-Fi:○
・有線ポート:WAN×1(1Gbps)、LAN×4(いずれも1Gbps)
・推奨環境:戸建て3階建て、マンション4LDK、利用人数12人、台数36台
・本体サイズ:約46.5(幅)×180(高さ)×180(奥行)mm
・重量:600g
なお、メッシュWi-Fi機能が不要ならば、より低価格な下位モデル「Aterm WX3600HP」を選んでもいいと思います。WAN側(インターネット側)が最大2.5Gbps(2.5GBASE-T)に対応しているので、1Gbpsを超える高速インターネット通信を利用していて、かつそれほど広くない環境なら、こちらのほうが使いやすい場合もあります。
バッファロー「AirStation WSR-5400AX6P」
コストパフォーマンスにすぐれた人気モデル
バッファロー「AirStation WSR-5400AX6P」。カラーはブラックとホワイトを選べます
NECと人気を2分するバッファローの人気Wi-Fi 6ルーター。こちらも人気売れ筋ランキングの常連モデルです。
人気の理由は、性能と価格のバランスにすぐれていること。5GHz帯で4本のアンテナを備えており、5GHz帯の最大伝送速度が4803Mbpsに達しているほか、メッシュWi-Fi機能も備わっています。
必要十分な機能を備えながら、価格.com最安価格が13,000円台(税込)というのはコストパフォーマンスがとても高いです。
●主なスペック
・無線方式:Wi-Fi
6
・アンテナ数:4本(5GHz)、2本(2.4GHz)
・ストリーム数:4ストリーム(5GHz)、2ストリーム(2.4GHz)
・最大伝送速度:4803Mbps(5GHz)、573Mbps(2.4GHz)
・メッシュWi-Fi:○
・有線ポート:WAN×1(1Gbps)、LAN×4(いずれも1Gbps)
・推奨環境:戸建て3階建て、マンション4LDK、利用人数10人、台数30台
・本体サイズ:59(幅)×177(高さ)×175(奥行)mm
・重量:650g
なお、WAN側(インターネット側)が最大2.5Gbps(2.5GBASE-T)に対応する上位モデル「AirStation WSR-6000AX8P」も用意されています。1Gbpsを超える高速インターネット回線を利用している場合はこちらの製品を選びたいところです。
1~2人暮らしで安く済ませたいならこの4機種
Wi-Fiルーターを設置する環境がワンルームや1DKで、使用人数も1~2人というのであれば、それほど高い性能を持つものでなくても問題なく使用できます。ここでは、1万円を切る価格の製品の中から、特に性能・機能に特徴のある4機種をピックアップしました。
TP-Link「Archer AX23V Amazon限定モデル」
人気売れ筋ランキング1位の低価格モデル
TP-Link「Archer AX23V Amazon限定モデル」
価格.com「Wi-Fiルーター」カテゴリーの人気売れ筋ランキングで1位に位置する、Amazon限定のWi-Fi 6ルーター。最大の特徴は価格で、タイムセール開催中であれば4,000円程度で手に入れられます。
最大伝送速度は5GHz帯が1201Mbps、2.4GHz帯が574Mbpsで、価格を考慮すると十分なスペック。端末に向けてWi-Fi信号を集中的に送るビームフォーミングにも対応しています。
●主なスペック
・無線方式:Wi-Fi
6
・アンテナ数:-
・ストリーム数:-
・最大伝送速度:1201Mbps(5GHz)、574Mbps(2.4GHz)
・メッシュWi-Fi:-
・有線ポート:WAN×1(1Gbps)、LAN×4(いずれも1Gbps)
・推奨環境:-
・本体サイズ:40.3(幅)×150(高さ)×130(奥行)mm
・重量:-
NEC「Aterm WX1500HP PA-WX1500HP」
安定した通信に期待できるWi-Fi 6ルーターのエントリー機
NEC「Aterm WX1500HP PA-WX1500HP」
Wi-Fi 6対応モデルのエントリー機。人気のNEC製ながら価格.com最安価格は5,000円台と手ごろな価格が魅力です。
アンテナ数は5GHz帯、2.4GHz帯ともに2本で、最大伝送速度は5GHz帯が1201Mbps、2.4GHz帯が300Mbps。上位モデルと比べると基本性能は見劣りしますが、電波状況にあわせて5GHz/2.4GHz帯のチャネルを自動選択する「オートチャネルセレクト」などを搭載しており、複数同時接続時でも安定した通信に期待できます。
●主なスペック
・無線方式:Wi-Fi
6
・アンテナ数:2本(5GHz)、2本(2.4GHz)
・ストリーム数:2ストリーム(5GHz)、2ストリーム(2.4GHz)
・最大伝送速度:1201Mbps(5GHz)、300Mbps(2.4GHz)
・メッシュWi-Fi:-
・有線ポート:WAN×1(1Gbps)、LAN×3(いずれも1Gbps)
・推奨環境:戸建3階建て、マンション4LDK、利用人数6人、台数18台
・本体サイズ:約46(幅)×145(高さ)×145(奥行)mm
・重量:300g
バッファロー「WSR-1800AX4P」
メッシュWi-Fi対応のWi-Fi 6エントリーモデル
バッファロー「WSR-1800AX4P」。カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色
Wi-Fi 6対応ルーターのエントリーモデル。アンテナ数は5GHz帯、2.4GHz帯それぞれ2本で、エントリー機ながら2.4GHz帯の最大伝送速度が573Mbpsに達しているのが特徴です。
さらに、価格.com最安価格が7,000円台の製品ながらメッシュWi-Fiに対応するのがポイント。将来的に住み替えなどで広いスペースで利用することになっても、ルーターを追加することで良好なWi-Fi環境の構築することが可能です。
●主なスペック
・無線方式:Wi-Fi
6
・アンテナ数:2本(5GHz)、2本(2.4GHz)
・ストリーム数:2ストリーム(5GHz)、2ストリーム(2.4GHz)
・最大伝送速度:1201Mbps(5GHz)、573Mbps(2.4GHz)
・メッシュWi-Fi:○
・有線ポート:WAN×1(1Gbps)、LAN×4(いずれも1Gbps)
・推奨環境:戸建て2階建て、マンション3LDK、利用人数5人、台数14台
・本体サイズ:36.5(幅)×160(高さ)×160(奥行)mm
・重量:373g
アイ・オー・データ機器「WN-DAX1800GRN」
コンセント直挿しのコンパクトなWi-Fi 6ルーター
アイ・オー・データ機器「WN-DAX1800GRN」。ボディカラーはホワイト
ルーターの設置場所に悩んでいる人におすすめなのが、こちらのWi-Fi 6ルーター。コンセントに直接挿して使うタイプなので、電源周りがすっきりした状態で利用できます。
性能面では、重量230gのコンパクトな筐体ながら5GHz/2.4GHz帯共通のアンテナを2本装備し、最大伝送速度は5GHz帯が1201Mbps、2.4GHz帯が574Mbpsと十二分の内容。有線LANポートがなく、無線接続のみな点には注意が必要ですが、ユニークな設置性に魅力のある1台です。
●主なスペック
・無線方式:Wi-Fi 6
・アンテナ数:
2本(5GHz/2.4GHz共通)
・ストリーム数:-
・最大伝送速度:1201Mbps(5GHz)、574Mbps(2.4GHz)
・メッシュWi-Fi:-
・有線ポート:WAN×1(1Gbps)
・推奨環境:戸建て3階建て、マンション4LDK、台数16台
・本体サイズ:83(幅)×137(高さ)×53(奥行)mm
・重量:230g
より安定した通信環境を実現する「Wi-Fi 6E」対応モデル2機種
Wi-Fi 6でも性能は十分ですが、Wi-Fi 6E対応のスマートフォンやパソコンを使っているのなら、上位規格Wi-Fi 6Eに対応するモデルにも注目しましょう。Wi-Fi 6対応モデルと比べると少し価格が高いですが、6GHz帯を利用できるので、より安定した通信環境を構築できます。
エレコム「WRC-XE5400GS-G」
Wi-Fi 6Eルーター最安クラスのお買い得品
エレコム「WRC-XE5400GS-G」
6GHz/5GHz/2.4GHzの3つの周波数帯に対応するWi-Fi 6Eルーターの低価格モデル。より快適な帯域を自動で選択するバンドステアリング機能や、集中して電波を送信する「ビームフォーミングZ」を搭載しながら、価格.com最安価格が10,000円程度(税込)というのは安いです。
最大伝送速度は6GHz帯と5GHz帯が2402Mbps、2.4GHz帯が573Mbpsで、本特集前半で紹介した基準スペックには満たないですが、ワンルームや1DKでの利用であれば十分。Wi-Fi 6Eルーターを安く手に入れたい場合に選択肢に入れておきたい製品です。
●主なスペック
・無線方式:Wi-Fi
6E
・アンテナ数:2本(6GHz)、2本(5GHz)、2本(2.4GHz)
・ストリーム数:2ストリーム
・最大伝送速度:2402Mbps(6GHz)、2402Mbps(5GHz)、574Mbps(2.4GHz)
・メッシュWi-Fi:-
・有線ポート:WAN×1(1Gbps)、LAN×4(いずれも1Gbps)
・推奨環境:戸建て3階建て、マンション4LDK、台数40台
・本体サイズ:49(幅)×194(高さ)×175(奥行)mm
・重量:540g
バッファロー「AirStation WSR-5400XE6/D」
お求めやすいWi-Fi 6E対応のスタンダードモデル
バッファロー「AirStation WSR-5400XE6/D」
6GHz専用のアンテナを2本、5GHz/2.4GHz帯の共通アンテナを2本備える、特定販売店向けのお買い得なWi-Fi 6Eルーター。一般向けよりも1,500円ほど安い15,000円程度(税込)で購入できるのが魅力です。
スペック面では、最大伝送速度が2401Mbps(6GHz帯と5GHz帯)、573Mbps(2.4GHz帯)と必要十分。6GHz/5GHz帯と2.4GHz帯の切り替えを自動で行う「バンドステアリングLite」を備わっており、使い勝手にすぐれます。メッシュWi-Fiと最大2.5Gbps(2.5GBASE-T)のWANポートを搭載するのもポイントです。
●主なスペック
・無線方式:Wi-Fi
6E
・アンテナ数:2本(6GHz専用)、2本(5GHz/2.4GHz共通)
・ストリーム数:2ストリーム(6GHz)、2ストリーム(5GHz)、2ストリーム(2.4GHz)
・最大伝送速度:2401Mbps(6GHz)、2401Mbps(5GHz)、573Mbps(2.4GHz)
・メッシュWi-Fi:○
・有線ポート:WAN×1(2.5Gbps)、LAN×3(いずれも1Gbps)
・推奨環境:戸建て3階建て、マンション4LDK、利用人数10人、台数30台
・本体サイズ:59(幅)×177(高さ)×175(奥行)mm
・重量:650g
戸建て向けメッシュWi-Fi対応ルーターのセット品2機種
2階建て以上の戸建てにWi-Fiルーターを設置するなら、メッシュWi-Fiの利用前提でWi-Fi環境を構築するといいでしょう。ここでは、単品で購入するよりもお得な、メッシュWi-Fi対応の複数台セット品をご紹介します。
バッファロー「AirStation WNR-5400XE6P/2S」
Wi-Fi 6E対応の高性能ルーターの2台セット品
バッファロー「AirStation WNR-5400XE6P/2S」
6GHz/5GHz/2.4GHzの3つの周波数帯に対応する、Wi-Fi 6Eルーターの2台セット品。それぞれ親機/中継機としてペアリング済みなので、購入してすぐにメッシュWi-Fi環境を構築できます。
コンパクトな筐体ながらスペックは高く、6GHz帯専用のアンテナを2本、5GHz/2.4GHz帯の共通アンテナを2本搭載し、6GHz/5GHz帯で2401Mbps、2.4GHz帯で573Mbpsの最大伝送速度を誇ります。WAN側(インターネット側)が最大2.5Gbps(2.5GBASE-T)対応で、3系統のLANポートを備えているのも特徴です。
●主なスペック
・無線方式:Wi-Fi
6E
・アンテナ数:2本(6GHz専用)、2本(5GHz/2.4GHz共通)
・ストリーム数:2ストリーム(6GHz)、2ストリーム(5GHz)、2ストリーム(2.4GHz)
・最大伝送速度:2401Mbps(6GHz)、2401Mbps(5GHz)、573Mbps(2.4GHz)
・メッシュWi-Fi:○
・有線ポート:WAN×1(2.5Gbps)、LAN×3(いずれも1Gbps)
・推奨環境:戸建て3階建て、マンション4LDK、利用人数10人、台数30台
・本体サイズ:140(幅)×217(高さ)×75(奥行)mm
・重量:610g
TP-Link「Deco X10(2パック)」
円筒形デザインが特徴的なメッシュWi-Fiシステム
TP-Link「Deco X10(2パック)」
メッシュWi-Fiの利用を念頭に設計されたシリーズの2台セット品。円筒形のシンプルなデザインがユニークなWi-Fi 6ルーターです。
最大伝送速度は5GHz帯が1201Mbps で、2.4GHz帯が300Mbps。Wi-Fi 6のOFDMAやMU-MIMOといった機能を生かし、最大で120台の端末がパフォーマンスを落とすことなく接続できるとしています。
●主なスペック
・無線方式:Wi-Fi
6
・アンテナ数:-
・ストリーム数:-
・最大伝送速度:1201Mbps(5GHz)、300Mbps(2.4GHz)
・メッシュWi-Fi:-
・有線ポート:WAN×1(1Gbps)、LAN×2(いずれも1Gbps)
・推奨環境:3~4LDK
・本体サイズ:110(幅)×114(高さ)×110(奥行)mm
・重量:-
超高速インターネット回線向け10Gbpsモデル2機種
最近はインターネット回線の速度が向上しており、これまでの光回線の最大1Gbpsを大きく上回る、最大2Gbpsや最大10Gbpsといった超高速通信に対応する回線サービスが登場しています。
そうした超高速回線を利用する場合、Wi-Fiルーターの有線ポートの速度が重要。WAN側(インターネット側)が最大10Gbpsに対応するハイスペックモデルを選ぶことで、超高速なネット回線を余すことなく利用できます。ここでは、10Gbpsに対応する2機種を紹介します。
バッファロー「AirStation WXR-11000XE12」
高速通信が可能なWi-Fi 6E対応ルーターの最上位機
バッファロー「AirStation WXR-11000XE12」
バッファローのWi-Fi 6E対応ルーターのフラッグシップモデル。有線LANがWAN側(インターネット側)、LAN側ともに最大10Gbpsの速度に対応しており、高速インターネット回線用としてフル活用できます。
性能面では、メインプロセッサーに64bit/2.6GHzクアッドコアの高性能CPUを採用するほか、アンテナには6GHz帯専用を4本、5GHz/2.4GHz帯専用を4本搭載。6GHz/5GHz帯は最大4803Mbps、2.4GHz帯は最大1147Mbpsの高速通信が可能です。
●主なスペック
・無線方式:Wi-Fi
6E
・アンテナ数:4本(6GHz専用)、4本(5GHz/2.4GHz共通)
・ストリーム数:4ストリーム(6GHz)、4ストリーム(5GHz)、4ストリーム(2.4GHz)
・最大伝送速度:4803Mbps(6GHz)、4803Mbps(5GHz)、1147Mbps(2.4GHz)
・メッシュWi-Fi:○
・有線ポート:WAN×1(10Gbps)、LAN×4(10Gbps×1、1Gbps×3)
・推奨環境:戸建て3階建て、マンション4LDK
・本体サイズ:300(幅)×195(高さ)×75(奥行)mm
・重量:1515g
NEC「Aterm WX11000T12」
各周波数帯で4本のアンテナを搭載するハイスペックモデル
NEC「Aterm WX11000T12」
NECが誇る高性能・高機能なWi-Fi 6E対応ルーター。高価な製品ですが、価格.com「Wi-Fiルーター」カテゴリーの人気売れ筋ランキングでは、Wi-Fi 6E対応モデルの中で最も高い人気を誇ります。
人気の理由は、NECのハイスペックなWi-Fiルーターとして充実したスペックを搭載していること。WAN側(インターネット側)、LAN側とも最大10Gbps(10GBASE-T)の高速通信に対応するほか、6GHz/5GHz/2.4GHz帯それぞれで4本のアンテナを搭載し、6GHz/5GHz帯は最大4804Mbps、2.4GHz帯は最大1147Mbpsの最大伝送速度に対応。次世代のWi-Fiルーターとして、サイドパネルの大きなカーブを採用するなどデザインを一新したのも特徴です。
●主なスペック
・無線方式:Wi-Fi
6E
・アンテナ数:4本(6GHz)、4本(5GHz)、4本(2.4GHz共通)
・ストリーム数:4ストリーム(6GHz)、4ストリーム(5GHz)、4ストリーム(2.4GHz)
・最大伝送速度:4804Mbps(6GHz)、4804Mbps(5GHz)、1147Mbps(2.4GHz)
・メッシュWi-Fi:○
・有線ポート:WAN×1(10Gbps)、LAN×4(10Gbps×1、1Gbps×3)
・推奨環境:戸建て3階建て、マンション4LDK、利用人数12人、台数36台
・本体サイズ:90(幅)×237(高さ)×257(奥行)mm
・重量:1400g
通信速度が遅いのはWi-Fiルーター以外に原因があるかも!?
「自宅のインターネット回線が遅い」という悩みを抱えている人は決して少なくないでしょう。環境や状況によっては、通信速度が契約している回線の理論値を大きく下回るばかりか、YouTubeなどの動画コンテンツがスムーズに再生されなかったりすることもあると思います。
こうした場合に、「Wi-Fiルーターを買い替えて改善したい」と考えるかもしれませんが、ちょっと待ってください。インターネット接続のトラブルはいくつか原因が考えられるため、Wi-Fiルーターを買い替えたからといって必ずしもよくなるというものではありません。
もちろんWi-Fiルーターに主な原因がある場合もありますが、それ以外にも大きく以下の2点が考えられます。
・ルーターに接続しているLANケーブルが古い
・契約しているインターネット回線がそもそも遅い(もっと高速な回線を選べるかもしれない)
必ずチェックしておきたいのが、光回線終端装置(ONU)とWi-Fiルーターを接続するLANケーブルです。LANケーブルには規格があって、何でもよいというわけではなく、古いものだと通信速度に影響を及ぼします。通信速度が遅くて悩んでいるようなら、チェックしておいて損はありませんよ。
契約しているインターネット回線の最大通信速度にもよりますが、大抵は1Gbpsの速度に対応する「CAT.6」のLANケーブルを使っておけば問題ないでしょう。1Gbpsを超えるインターネット回線に契約しているのであれば、10Gbps対応の「CAT.6A」か、それ以上のカテゴリーのケーブルを選択しましょう。
LANケーブル購入時はパッケージなどに書かれているカテゴリーをしっかり確認するようにしましょう。LANケーブルによっては表面にカテゴリー名がプリントされている場合があります
また、契約しているインターネット回線の速度がそもそも遅いということも考えられます。もし、今使っている回線の最大通信速度がわからなかったり、何年も契約の見直しをしていなかったりするのなら、契約内容を一度確認しておきましょう。マンション・アパートによってはインフラが強化されていて、昔よりも高速な回線契約を選べるようになっている可能性があります。
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