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PC・スマホ LINEMOの新料金プランは“3GBは足りない、20GBは多すぎる”と悩む人の救いとなるか?

ソフトバンクグループのオンラインブランドLINEMOは2024年7月30日から、新しい料金プラン「LINEMOベストプラン」と「LINEMOベストプランV」の提供を開始しました。

新料金プランは段階制を採用することで、従来の料金プランと比べて上限のデータ利用量が引き上げらています。他キャリアでも多く見られる「毎月3GB」や「毎月20GB」といった区切りではちょっと足りない、そんなユーザーでも選びやすいプランと言えます。

そこで今回は、LINEMOの新料金プランの内容をチェックしつつ、ほかのオンラインブランドやサブブランドとコストを比較してみたいと思います。

※記事の内容は2024年9月1日時点での情報を基にしています。記事中の価格は特に断りがない限り税込みです。

LINEMO新料金プランのサービス内容は?

まずは新料金プランのサービス内容をおさらいしましょう。以下の表に「LINEMOベストプラン」と「LINEMOベストプランV」のデータ利用量、月額料金、低速時の通信速度、国内宛通話料金の情報をまとめました。

LINEMOの新料金プラン「LINEMOベストプラン」と「LINEMOベストプランV」のサービス内容

LINEMOの新料金プラン「LINEMOベストプラン」と「LINEMOベストプランV」のサービス内容

「LINEMOベストプラン」は従来の「ミニプラン」(3GB/月・990円)を拡大した形の料金プラン。月のデータ利用量が3GBまでなら月額料金は990円、3GBを超えて10GBまでなら月額料金は2,090円です。10GBを超えても15GBまでなら最大300kbpsで通信可能で、15GBを超えると最大128kbpsに制限されます。

「LINEMOベストプランV」は従来の「スマホプラン」(20GB/月・2,970円)を拡大した形の料金プラン。月のデータ利用量が20GBまでなら月額料金は2,970円、20GBを超えて30GBまでなら月額料金は3,960円です。30GBを超えても45GBまでなら最大1Mbpsで通信可能で、45GBを超えると最大128kbpsに制限されます。

“データ利用量上限の1.5倍通信すると低速時の通信速度がさらに制限される”という特徴は、同じくソフトバンクグループのサブブランドである「ワイモバイル」の料金プラン「シンプル2」と同様です。ただし、「LINEMOベストプラン」と「LINEMOベストプランV」ではデータ利用量が余っても翌月には繰り越されません。

また、国内宛通話料金はどちらも30秒あたり22円ですが、通話定額オプションに違いがあります。「LINEMOベストプラン」は国内通話の最初の5分間が毎回定額になる「通話準定額」を月額550円、国内通話が無料になる「通話定額」を月額1,650円で追加できます。

いっぽう、「LINEMOベストプランV」は国内通話の最初の5分間がオプションなしで毎回定額になり、国内通話が無料になる「通話定額 for LINEMOベストプランV」を月額1,100円で追加できます。「LINEMOベストプラン」に対して通話定額オプションの月額料金が恒常的に毎月550円割り引かれているイメージです。

ほかのオンラインブランドやサブブランドと比べてコストはどれくらい?

続いて、LINEMOの新料金プランを他社のオンラインブランドやサブブランドと比較してみましょう。「LINEMOベストプラン」「LINEMOベストプランV」をはじめ、ソフトバンクグループのワイモバイルや、契約時に比較検討の対象となり得るNTTドコモやKDDIの各料金プランについて割引を考慮した毎月のコストを試算し、以下の表にまとめました。

なお、試算に含める割引は以下の3タイプに該当するものとしました。また、今回の試算では新規契約時の割引キャンペーンなどは考慮していません。

・カード払い割引…指定のクレジットカードで利用料金を支払う場合に適用される割引。
・家族割引…2人以上の家族が同じキャリアで対象の回線を契約している場合に適用される割引。
・自宅セット割引…自宅のインターネット契約や電気契約に応じて適用される割引。

LINEMOの新料金プラン「LINEMOベストプラン」「LINEMOベストプランV」と他社オンラインブランド・サブブランドのコスト比較

LINEMOの新料金プラン「LINEMOベストプラン」「LINEMOベストプランV」と他社オンラインブランド・サブブランドのコスト比較

「LINEMOベストプラン」と「LINEMOベストプランV」では該当する割引が提供されていないため、月額料金はどのユーザーでも変わりありません。とはいえ、「LINEMOベストプラン」の毎月10GBや「LINEMOベストプランV」の毎月30GBといったデータ利用量の上限はほかのオンラインブランドやサブブランドでは今のところあまり見られない容量なので、条件次第ではLINEMOを選ぶことで通信コストを抑えることができそうです。

ワイモバイルと比較

まずは同じソフトバンクグループのワイモバイルと比べてみましょう。「LINEMOベストプラン」で下限の毎月3GB以内におさまる人の場合、ワイモバイルの「シンプル2 S」でどの割引を利用する場合よりも毎月のコストは安くなります。

「LINEMOベストプラン」で上限の毎月10GBまで通信する人の場合は、比較が少し複雑になります。6GBでおさまる場合、ワイモバイルの「シンプル2 S」に月額550円の「データ増量オプション」を追加して毎月6GBに増やす場合と同じデータ利用量になるため、「シンプル2 S」で家族割引の「家族割引サービス」や自宅セット割引の「おうち割 光セット」を利用するほうが毎月のコストは安くなります。

いっぽう、6GBを超える場合、ワイモバイルの「シンプル2 M」で1GBを超えて20GBまで通信する場合のコストよりも「LINEMOベストプラン」のほうが毎月のコストは安くなります。毎月のデータ利用量が10GBでちょうどよい人は「LINEMOベストプラン」を選ぶのがよさそうです。

次に、「LINEMOベストプランV」で下限の毎月20GB以内におさまる人の場合、ワイモバイルの「シンプル2 M」で家族割引の「家族割引サービス」や自宅セット割引の「おうち割 光セット」を利用するほうが毎月のコストは安くなります。

また、「LINEMOベストプランV」で上限の毎月30GBまで通信する人の場合、ワイモバイルの「シンプル2 L」で自宅セット割引を利用したり、カード払い割引の「PayPayカード割」と家族割引や自宅セット割引を併用するほうが毎月のコストは安くなります。

↓↓↓つまり↓↓↓
・家族でワイモバイルを契約している(あるいはこれから契約できる)人や、自宅のインターネット契約が「おうち割 光セット」の対象になっている人は、ワイモバイルを検討するのがよさそう。
・家族にワイモバイルのユーザーがいない人、自宅のインターネット契約がない人などは、「LINEMOベストプランV」のほうがコストはお得。

他社との比較

他社と比較する場合はどうでしょうか。「LINEMOベストプラン」で下限の毎月3GBにおさまる場合の月額990円は、povoのトッピング「データ追加3GB(30日間)」とほぼ同じ条件であり、irumoの「プラン/3GB」の月額2,167円や、楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」で毎月3GBにおさまる場合の月額1,078円よりもお得です。irumoで自宅セット割引とカード払い割引を併用したり、楽天モバイルで家族割引を利用したりする場合のほうが安くなるものの、その差はわずかです。

いっぽう、「LINEMOベストプラン」で上限の毎月10GBまで通信する場合の月額2,090円は、他社でデータ利用量が毎月15GB~20GBの料金プランと比べておおむねコストが低く抑えられています。データ利用量が近いirumoの「プラン/9GB」の場合、自宅セット割引とカード払い割引を併用しても月額料金は同じ2,090円までしか下がりません。楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」はわずかに高い月額2,178円で2倍の20GBまで利用できますが、通信品質を優先するなら「LINEMOベストプラン」も選択肢に入ります。

また、povoのトッピング「データ追加120GB(365日間)」は30日間あたりに換算すればほぼ10GB・1,800円なので「LINEMOベストプラン」よりもお得ではあるものの、1回で21,600円を支払う必要がありますし、有効期間以内に使い切ってしまうこともありえます。月額制の料金プランとしては「LINEMOベストプラン」の毎月10GB・月額2,090円はお得だと言えるでしょう。

「LINEMOベストプランV」で下限の毎月20GB以内におさまる場合の月額2,970円は、ドコモの「ahamo」と同じで、UQ mobileの「コミコミプラン」よりも300円ほどお得です。国内通話がオプションなしで定額になる時間は「LINEMOベストプラン」と「ahamo」が毎回最初の5分間、「コミコミプラン」は毎回最初の10分間という違いはありますが、ほぼ同じ水準と言えるでしょう。

いっぽう、「LINEMOベストプランV」で上限の毎月30GBまで通信する場合の月額3,960円は、データ利用量が毎月100GBになる「ahamo大盛り」の月額4,950円よりも1,000円ほどお得。ただし、楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」でデータ利用量が無制限になる上限の月額3,278円や、30日間あたりに換算すれば100GB・3,278円になるpovoのトッピング「データ追加300GB(90日間)」と比べれば割高です。

また、UQ mobileは2024年7月1日から、「コミコミプラン」に「増量オプションII」(月額550円)を追加したときのデータ利用量を通常の毎月25GBからキャンペーンの形で毎月30GBに増やしています。そのため、月額料金は「LINEMOベストプランV」の上限よりも「コミコミプラン」のほうが152円とわずかですが安くなっています。毎月の通信量が20GBを超えて30GB以内におさまる人のうち、通信速度を重視する人、月額制の料金プランに慣れている人は、UQ mobileの「コミコミプラン」とあわせて「LINEMOベストプランV」を検討するのがよさそうです。

↓↓↓つまり↓↓↓
・「LINEMOベストプラン」で毎月3GBに収まる場合は、近い条件の他社よりもお得。割引を考えると他社のほうが安くなるが、その差はわずか。
・「LINEMOベストプラン」で上限の毎月10GBまで通信する場合は、他社の15GB~20GBの料金プランとに比べてお得。通信容量にこだわるなら月額2,178円で20GBまで使える「Rakuten最強プラン」を選ぶのもあり。

・「LINEMOベストプランV」で毎月20GBにおさまる場合は、ドコモ「ahamo」、UQ mobile「コミコミプラン」とほぼ同じ価格。
・「LINEMOベストプランV」で上限の毎月30GBまで通信する場合、他社よりも割高になるケースも。

“3GBでは足りないけれど20GBでは多すぎる”と悩む人の救いとなるか?

従来の料金プランを段階制にしてデータ利用量の上限を拡大した形となったLINEMOの新料金プラン「LINEMOベストプラン」と「LINEMOベストプランV」は、毎月3GBや毎月20GBといったよくあるデータ利用量ではちょっと足りない、そんな悩みを抱える人にぴったり。特に、上限のデータ利用量が毎月10GBの「LINEMOベストプラン」は、毎月3GBでは全然足りないが毎月20GBでは多すぎると感じている人に注目してほしい料金プランです。

家族割引や自宅セット割引を利用できる人ならワイモバイル、無制限のデータ利用量やポイント経済圏に魅力を感じるなら楽天モバイルといった他社の選択肢もありますが、割引などの複雑な条件を考えずシンプルに選べるのもLINEMO新料金プランのポイント。データ利用量を増やしたいと考えている人は、「LINEMOベストプラン」や「LINEMOベストプランV」を検討してみてはいかがでしょうか。

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