TVS REGZAが、110V型を含む超大型サイズの4K液晶テレビ4モデルを発表した。サイズ、市場想定価格などは以下のとおりで、REGZA史上最大サイズの110V型モデル「110Z990R」の発売日は2025年2月。1年先の技術を採り入れ、映像処理がブラッシュアップされた最新モデルを“先出し”したような格好だ。以下のリンクから詳細をご覧ください。
「大画面は見やすい!」
TVS REGZAの超大型テレビといえば、2023年末に発売された「100Z970M」が記憶に新しい。2023年モデルのmini LEDバックライト搭載液晶テレビ「Z970M」シリーズの最大サイズだ。発売以来、メーカーが想定した以上の売れ行きとのことで、必ずしもハイエンド(最上位/最高画質モデル)ではない超大型テレビの需要が盛り上がってきているという。
そこで発表されたのが今回の4モデル。グレードの異なる3シリーズから110、100、85V型が発売され、ユーザーは予算や要望に応じて選びわけができるわけだ。
また、超大型テレビの拡充にあたり、わかりやすいメッセージとして「大画面は見やすい! よくみえる!」という標語も押し出す。当たり前なのだが、画面が大きくなると映像の中の小さな被写体も“よくみえる”。日常生活の中で100V型(インチ)に準じた超大画面を使うことで、その利便性を手にしてほしいという趣旨だ。
100V型の画面に55V型サイズの映像を映すと……
REGZA最高峰の映像処理エンジンを搭載する「110Z990R」
発表された4モデルの詳細を見ていこう。とはいえ、基本的にはいずれもすでに発売している2024年モデルのスペックを踏襲し、組み合わせたもの。ここでは、2025年モデルの「110Z990R」を中心に紹介する。2025年に「Z990R」シリーズが幅広く展開されるかどうかはわからないが、少なくともこのシリーズ名は「110Z990R」のために用意されたもの。TVS REGZA 2025年モデルの末尾は「R」で統一されるのかもしれない。
冒頭で紹介したとおり、「110Z990R」は550万円という超高級品。100V型を超える要望に応えるためのコンセプトモデル的な存在という雰囲気だ。TVS REGZA独自の全録機能「タイムシフトマシン」を搭載すること、映像処理エンジンに最高峰モデル「レグザエンジンZRα」を搭載することなどは高級品ならでは。画面サイズが大きいだけあって、mini LEDのエリアコントロール数は4万以上、最大輝度は5,500nit以上とハイスペックだ。
新機軸と呼べる斬新な機能は見当たらないが、2025年モデルとあってAIによる映像最適化などは2024年モデルよりもブラッシュアップされる見込み。
手の届きやすいmini LED大画面「85Z770N」「100Z770N」
「ビッグサイズ高画質モデル」とされる「85Z770N」と「100Z770N」は、mini LEDバックライトで画質への配慮をしつつ、2023年に発売された「100Z970M」よりも購入しやすい価格に抑えられた製品と言える。
2022年モデルに「タイムシフトマシン」対応の「Z770L」というシリーズがあったが、「Z770N」シリーズが「タイムシフトマシン」に対応しないことには注意したい。映像処理エンジンは「レグザエンジンZR」。ここが「110Z990R」との大きな違いで、各種AIによる映像最適化も「PRO」仕様ではなく、処理精度が異なるようだ。
スタンダードな直下型LEDバックライト搭載機「85M550N」
新製品のうち、最もが安価なのが「85M550N」。直下型LEDバックライトを搭載したシンプルな液晶テレビだ。2023年から継続している4K液晶テレビのスタンダード「M550M」シリーズの最新版と言ったところだろう。映像処理エンジンは「Z770N」シリーズと同じく「レグザエンジンZR」。この点などは「M550M」シリーズと同様。
録画した放送番組やネット動画を横断してユーザーの好みの番組をピックアップしてくれる「新ざんまいスマートアクセス」など、細部を2024年仕様にアップデートしつつ、超大型化を果たしたテレビだと言える。
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